SBIソーシャルレンディング(SBI SL)は現状、日本の融資型クラウドファンディング(=ソーシャルレンディング)で最大手と言っていいでしょう。
SBIの看板を背負っているので色々と小回りが効かない、あるいは慎重なところはありますが、その慎重さゆえの信頼性は固いです。
そのSBI SLの現状に関する紹介です。
融資残高は最高を更新
この記事では、2019年10月末時点での情報を扱います。
10月末時点での融資残高は366億円。グラフを見ると、おそらく残高は最高を更新していると思われます。
SBI SLの一つの強みは、毎月堅実に融資残高を積み上げていくことです。随時募集している「SBISL不動産担保ローン事業者ファンド(利率3~5%)」が実績の積み上げに一役買っていることは想像に難くありません。
登録投資価数は4万人突破
SBI SLに登録している投資家の数は、10月末時点で4万人を超えました。
多くの人が参加していると思う一方、例えば日本の労働力人口の1%は60万人以上いるわけですから、まだまだ今後の成長余地は大きいと言えるでしょう。
クラウドファンディングはまだまだこれから伸びしろのある投資だと思うのは、こういう理由もあります。
投資累計額は1,200億円
そして、SBI SLのこれまでの投資累計額はグラフを見る限り1,200億円以上。
ここ最近は平均して、毎月40億円くらいの案件が募集されています。これだけコンスタントに募集が可能なのは、SBIの看板を背負う信頼性に基づいた各所とのコネクションによるものでしょう。
このところは不動産関連が多くどうだろう? と思うこともありましたが、最近は「地方創生ファンド」など面白そうなものも出てきました。
SBI SLは一度だけ遅延・一部貸し倒れの案件がありましたが、その金額はおよそ1.8億円。
全体規模を考えれば大きな金額ではないですし、実際私もその案件で一部の元本を失ったことはありますが、変わらず投資は続けています。当たり前ですが、投資をしている以上は損を食らうのは覚悟の上だからです。
やはり、お勧めできます
ソーシャルレンディングは今年の3月頃、長年の懸念だった「貸付先の匿名化」が解除されました。
すでにいくつかの事業者がこれを受けて実名化を行っており、これが将来振り返った時に「これが転機だった」となることを願わずにはおりません。
ソーシャルレンディング(クラウドファンディング全般にも言えますが)については、案件のリスクは案件を分散することにより軽減できます。しかし、事業者のリスクだけは軽減が難しいのもまた事実。
その点、SBIの看板を背負うSBI SLがヘタを打つことはまずないでしょう。そう考えているからこそ、私は投資総額の2割(1,800万円)ほどをSBI SLに投資していますし、その上で初心者にも勧められる事業者として紹介しています。