融資型クラウドファンディング事業者、ポケットファンディングの話題です。
ポケットファンディングは沖縄に本社を構える事業者で、地の利を活かして沖縄の案件を中心に扱っています。現在沖縄の経済はかなり好調で、その恩恵を受けられる事業者です。
<目次>
実名化案件登場
融資型クラウドファンディングにおける貸付先の匿名化規制は今年の3月頃に外れていますので、現状では貸付先を匿名化する必要はありません。
にも関わらずポケットファンディングでは、これまで案件が匿名化されていました。
これは、貸付先が小規模事業者や個人であったことが主な理由だと思います。
そのポケットファンディングからようやく、実名化案件の第1号が登場しました。
今後の透明化と信頼性の醸成を行うためにも、この一歩は評価したいと思います。
募集開始:12/3 17:00~
予定利率:5.3%
運用期間:11ヶ月
募集総額:2.300万円
担保:国頭郡の土地に対する第一順位抵当権 評価額3,389万円
LTV:68%
対象物件は国頭郡にある「備瀬のフクギ並木」。
私はこのスポットを知らなかったのですが、なかなか眺めの良い散策エリアのようで、沖縄の原風景を見られる場所として人気も高いとのことでした。ちなみに、水牛車や馬車に揺られて回ることもできるようです。
案件紹介とリスク
今回の案件は、この一角を仕入れ、4つの区画に分筆・造成して売却するための資金を募集するものです。
人気の場所であり、有名な観光スポットの美ら海水族館にも徒歩圏内ということもあり、需要は底堅いと思われます。
一方でリスクとしては、貸付先にあると考えます。
貸付先は「レディースエステート&ビジネス」で、財全グループのグループ企業。
北部を中心にリゾート開発事業をメインに展開する不動産会社で、リゾート開発が盛んな沖縄という地理的条件を考えればビジネス自体は問題ないのですが、ポケットファンディングの身内企業という点は注意すべきです。
身内貸しがただちに問題になるわけではありません。
しかしソーシャルレンディングで過去に起きた問題のいくつかは、身内貸しゆえに担保の設定が甘かったり、返済が滞った時に貸付先への詰めが甘かったりすることで起きたというのもまた事実です。
これまでのポケットファンディングは誠実に事業を行っていると思いますが、それとは別問題として、身内への貸付は潜在的なリスクをはらむことは考えに入れるべきだと思います。
必見:ポケットファンディング名物
沖縄中心の事業者、ポケットファンディングには一つの名物があります。
それは、軍用地案件。
軍用地という沖縄ならではの物件を担保とする融資型クラウドファンディングで、軍用地の強固な保全性と価値(これまで一度も賃料が値下がったことがない)を担保にできるものです。
ポケットファンディングでは時々軍用地案件が登場しており、この案件に投資するためだけにポケットファンディングに投資家登録を行う価値もあると思います。
興味のある方は、下記リンクの利用をいただければ幸いです。