maneoで新しい遅延が発生しています。
私の投資している案件での遅延が起きましたので、実例も含めて紹介します。
<目次>
遅延の理由
EO社向けの貸付が遅延した理由は以下の通り。
対象不動産は京都市内の著名な古社の参道に隣接する土地建物です。不動産事業者EOにおける対象不動産の仕入れ後の経緯についてご説明いたします。
不動産事業者EOが対象不動産を仕入れた当時、買取を希望していた不動産事業者(以下、「購入希望業者」といいます。)がいました。
仕入れ当初においては、この購入希望業者に向けた売却交渉を行っていましたが、一方で購入希望業者は、当初想定していた方法での資金調達が実現できず、数か月に亘って保留状態となっていました。
結果、不動産事業者EOとしましては、購入希望業者がいたことを受け対象不動産を仕入れたにもかかわらず停滞状況が続き、最終的には購入希望業者の検討断念という結論に至りました。この状況を受け不動産事業者EOは、代替対応として空き家であった対象不動産にテナントを自社主導で誘致し、収益不動産として売却を行う検討に入ったところ、
大手小売チェーンが興味を示し交渉に乗り出しましたが、こちらも進展が得られない状況が続きました。
一方、新たな動きもあり、外資企業と国内数店の店舗展開をする製造小売業が取得に興味を示しました。
特に外資企業の意欲が強く金額面でも不動産事業者EOは成就させたいものの、拠点国から本国への送金に課題があるため、売却に向けた進展が得られません。このような経緯のなか、当初の事業計画期間での販売が実現せず、また他金融機関からの借換なども実現せず、延滞に至りました。
簡単に言えば、この不動産を購入した当時に想定していた転売先が当初予定していた金策がうまくいかず、結果として検討断念となった。
対象不動産を自前で収益化しつつ売却を行う検討はしたものの、動きはあるが代金の決済には至っていない。
金融機関からの借り換えもできず、延滞になったということです。
資金調達がうまく行かなかったのは、一連の不動産を巡る問題で銀行の審査が渋くなったことも影響しているかもしれません。
それにしても結果として、当初の買取先の資金調達について調査が不十分だったと言わざるをえません(というか、購入希望者がいて対象不動産を仕入れたのに停滞しているというのは、手付金とかどうなっているのだろうと疑問ですが)。
「京都市内の著名な古社の参道」だけでは情報が足りず、これだけで物件は特定できそうもありません。ざっと考えても伏見稲荷、八坂、北野天満宮、賀茂二社、平安神宮など数多く思いつきます。
ただ、悪名高きとある案件のように担保が空っぽということはなさそうなので、元本が全て回収されるかどうかはさておき、大半は戻ってくるのではないかと(今の時点では)想定しています。