資産運用の総合プラットフォーム、ZUU社の話題です。
ZUU社の運営するソーシャルレンディングの横断比較サイト「ZUU funding」が、2020年1月29日でサービスを停止します。
内容の紹介と、背景の紹介を記事にします。
<目次>
ZUU fundingとは
ZUU fundingは、ソーシャルレンディング事業者やファンドを横断比較できるサイトで、会社のランキングや平均利回りの情報もあり、ソーシャルレンディングの業界を俯瞰することのできるサイトになります。
もともとこのサービスは現在Fundsを運営するクラウドポート社が始めたもので、クラウドポート社がFundsを運営することになった際に、ZUU社にこのサービスを譲渡しました。
ソーシャルレンディングを運営する会社が横断比較するサイトを運営しているのは、客観性の面で問題があるという判断なのだと思います。
Funds(広告リンク)
となると、ZUU社がZUU fundingをサービス停止するのも同じ理由。
メールのお知らせの一部を引用します。
金融商品取引業者として融資型クラウドファンディング事業の基盤強化とサービス拡充にリソースを集中させるべく、2020年1月29日(水)をもちまして、サービスを終了させていただくこととなりました。
COOLを子会社化
ZUUはすでに、アジア圏に特化した融資型クラウドファンディングとしてサービスを始めたCOOL社、及びその運営母体であるCOOL SERVICES社を子会社化しています。
第1号案件(私は操作ミスのため投資できず)を早々に早期償還し、次の募集を待ち望んでいたのですが、
この子会社化により、貸金業登録と第二種金商登録の事業者を手に入れたZUU社は、融資型クラウドファンディングに参入する下地が整いました。
COOLは最初の案件を早期償還してからしばらく音沙汰がなかったのですが、ZUU社が親会社になったことにより一気に注目度が上がったと思います。
COOLへの会員登録は、下記の記事で紹介しています。
今後の狙いについて
ZUU社の考えは、決算の説明資料に端的に紹介されていました。
現在、当社は、金融のマーケティング市場(≒営業効率化/広告領域)で事業展開をし、潜在顧客の集客と顕在層化における豊富な実績/ノウハウを有します。
それをベースに、より大きな“池”である、金融サービスそのものへの直接進出もしていきたい考えです。
金融市場と一口で言っても、市場を紹介する広告市場と市場を運営する手数料市場の規模は大きく違います。ZUU社の説明資料によると、その差は100倍。
金融メディアとして強みを持つZUU社が、次は直接の金融に参入するのは何ら不思議ではありません。
ZUU社の説明資料によると、2020年3月くらいには融資型&株式型クラウドファンディングを運営するために必要な許認可を取得する予定とのこと。
有力なプレイヤーが参加することは投資家の選択肢を増やすことにつながり、結果としてクラウドファンディングにとって良い影響があります。
ZUU社の参入に期待したいと思います。もちろん私も会員登録や投資を前向きに考えます。
*記事内の図表は、「ZUU社説明資料」より引用しました。
ユニコーンとも資本提携
融資型クラウドファンディングのみならず、ZUU社は株式投資型クラウドファンディングにも興味を持っているようです。
昨年12月、ZUU社は株式投資型CF「ユニコーン」との資本提携を発表しました。
zuu.co.jp
ユニコーン社は新年早々、新しい案件の募集を発表する予定があるようです。
今年もクラウドファンディングでは様々な動きが計画されており、良いニュースが多い一年になればと思います。
COOL(広告リンク)
ユニコーン(広告リンク)