2020年、日本におけるクラウドファンディングの市場はさらに拡大していくことが予想されますし、またそうなってもらいたいもの。
そんな2020年にサービスを始める予定の事業者を三つ紹介します。
<目次>
不動産投資型クラウドファンディングの目玉になるか?
最初に紹介するのは、今年の不動産投資型クラウドファンディング(CF)の目玉になるかもしれない事業者。
一部上場会社の「トーセイ」が手がけるサービス、「TREC FUNDING(TREC)」です。
(TRECは、Tosei Real Estate Crowdの略だそうです)
・TREC FUNDING
大手の不動産事業者が不動産投資型CFに乗り込んでくるのはこれまでもありました。
例えばケネディクスと野村総合研究所が組んだ「bitREALTY(ビットリアルティ)」、穴吹興産が運営する「Jointoα(ジョイントアルファ)」など。どちらも私は投資経験があります。
TREC FUNDINGの特徴
TRECには他の事業者にはない特徴があります。
それは不動産を保有するのが営業者「トーセイ)ではなく、不動産特定共同事業法に基づくSPC(特例事業者)だということ。
おそらくこのスキームは日本初ではないでしょうか。
SPCにより親会社の倒産リスクからは隔離され、事業者リスクが低くなるなどの効果があります。
また、トーセイによる劣後出資もきちんとあります。
トーセイのもう一つの強みは、膨大なストックのある首都圏の中小不動産がターゲットだということ。
豊富な案件の供給が期待されます。
TRECの会員申し込みは3月開始予定。もちろん私も参加します。
もう一つはA-Funding
同じく不動産投資型CFから、2007年に設立しマザーズ上場済、都心でデザイナーズマンションの賃貸管理事業などを行う不動産会社の「AMBITION」がサービスを始めました。
サービス名は「A-Funding」です。
1号案件はすでに申し込みを開始しています。
劣後出資30%ががっつり効いており、1,000万円に満たない少額案件でそこそこ好利率(6%)ということで、最初の案件ならではのお宝案件ということかもしれません。
サービス最初の案件だけに、ここで失敗することはまずありえないと思います。
私は今後のファンド展開がどうなるかを見極めた上で、投資を検討しようと思います。
A-Funding(広告リンク)
FUELも本格始動
もう一つの話題は、貸付型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)。
一部上場のエー・ディー・ワークス(ADW社)が始めた不動産テック戦略事業において、ADW社とコラボした事業者の一つです。
(旧名は「クラウド・インベストメント社)。
FUEL社は最近、業務方法書(金融商品取引業者が業務の内容及び方法を記載する書類)が関東財務局に受理されたというプレスリリースを発表しました。
これで貸付型クラウドファンディングを行う条件が一つ整ったことになります。
さて、FUEL社はいつサービスを開始するのか、どんな案件をどんな条件で募集していくのか、これからも追っていきたいと思います。