ポケットファンディングの話題です。
沖縄発の融資型クラウドファンディング事業者・・・ですが、今回の案件は神奈川県茅ヶ崎市。
ディベロップメント、つまり不動産開発に伴う資金の調達です。内容を紹介します。
<目次>
募集条件
今回のディベロップメントファンド1号は、一次募集、二次募集の2種類あります。
ただし、いずれも同一時間に募集開始される同一のファンドで、条件に違いはありません。
サーバ負荷を避けるためなら募集時間をずらせば良いと思うのですが、同じ募集時間で同一ファンドを二つに分けて募集する意味はあるのでしょうか。問題というわけではありませんが、少し疑問です。
・ディベロップメントファンド1号(一次募集・二次募集の合計)
募集開始:3/6 12:30~
予定利率:6.0%
運用期間:6ヶ月
募集総額:7,600万円
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貸付先と案件の詳細、LTVについて
今回の貸付先は、創業16年目の不動産事業者。
資金使途は、茅ヶ崎市にあるアパートの購入資金。購入後に更地にし、他事業者に売却する予定です。
購入単価は坪34万円、売却単価は坪38万円で売買契約書が締結済み。
貸付先の財務状況は以下の通り。十分かどうかはともかく、利益は上げていることが分かります。
また、過去3年間の経営状況も直近と同様に良好とありますので、安定的な経営を続けていると思われます。
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LTVは77%と、ポケットファンディングの原則である「70%以下」よりも高い値です。
これについては、すでに売却先が決まっており契約が締結されていることから、高いLTVでも問題ないと判断したとのこと。
もっともポケットファンディングの場合、ありがたいことに担保評価はかなり渋く見る傾向があります。
今回の案件も坪単価42万円、解体価格を差し引いて評価額を算出していますが、直近の売買事例は坪70万円、公示価格66.5万円であることを考えるとかなり堅めの評価ではないでしょうか。
売買契約を締結していても、万が一のことがあるのが不動産業界ではありますが、この担保なら元本が大きく損害を受けるということは考えにくいと思います。
物件の所在は?
最後に物件の所在について。
茅ヶ崎市のビーチまで車で10分、大型創業病院、小中高近いということ。
また、相模原線の最寄り駅まで徒歩15分、湘南新宿ラインまで徒歩25分(つまり2路線が接しているところ)ということを考えると、物件はおそらく「茅ヶ崎~北茅ヶ崎」の周辺ではないかと推測します。
このあたりには中央病院や学校も多いので、説明にある条件にも合致します。
周辺の地価は坪60万円台ですので、これも情報に合致します。もちろん正解が分かることはありませんが、一つの予想ということでご理解ください。
(https://tochidai.info/kanagawa/chigasaki/ より引用)