クラウドクレジットの話題です。
少し前に遅延状態になっていたカメルーン案件の進捗がありました。
といっても良い知らせではありません。残念ながら元本が大幅に削れる事態となりそうです。
<目次>
多くの遅延が発生しているカメルーン案件
クラウドクレジットが以前に募集していたカメルーン案件の話題です。
このファンドはカメルーン国内の中小企業に貸し付けるものですが、結果として多くの案件で遅延が起きました。
文化やお金に対する考え方の異なる国に貸し付けるのは難しかったのか、目利き力がまだ足りなかったのか、クラウドクレジットの初期案件にはこういった遅延が多いように感じています。
そのカメルーン案件で続報がありました。
といっても最初に書いた通り、残念ながら良いお知らせではありません。資金分配見込みが下方修正された、というものでした。
案件の多くで元本が損害
お知らせについては、以下のページで見ることができます。
crowdcredit.jp
カメルーン案件についてのレポートは、以下のリンクです。
・カメルーンファンド 資金回収率見込み
多くの案件で予想分配率が半分を割っており、元本が大きく損害を受けています。
ちなみに私が投資しているのは
・【為替ヘッジあり】カメルーン中小企業支援プロジェクト8号
・カメルーン中小企業支援プロジェクト17号
・カメルーン農業支援ファンド2号
の3つで、みごとに損失の大きい案件に当てはまりました。我ながら、なかなかの運のひどさです。
コミュニケーション不足? それとも・・・
損失が大きくなった理由について、クラウドクレジットの見解は以下の通りです。
資金分配の見込みの修正の背景として、今年2月にOvamba社グループから、資金供給先である中小企業がデフォルトしてしまったトレードファイナンス取引の回収業務にかかっている費用についての新たな資料の提出があり、もし今後回収ができても当該費用が分配原資から差し引かれてしまい、本メールをお送りしておりますお客様に保有をいただいているファンドにつきまして、これ以上の出資金の返還および利益の分配が難しい可能性が高いと当社で判断をいたしました。
貸付の回収業務についての費用がかかっているため、例え回収があったとしてもそこから差っ引かれるとのこと。
日本人の感性であれば「そっちのミスでなぜ請求するんだ」と思いますが、おそらくこれがOvamba社との契約なのでしょう。感情より契約が優先なのは当然です。
ただ問題は、今になって新しい資料の提出が行われ、分配原資からの差し引きが行われることが分かったことです。
これは単純に、コミュニケーションが不足していたのか。
それともOvamba社は組むべき相手ではなかったのか。
私のカメルーン案件への投資額は約50万円、元本の7割が毀損すると被害額は約35万円になります。
雑所得の確定申告による相殺を利用しても、純損害は23万円。これまでのクラウドクレジットの利益額の1/3がなくなった計算です。
所感とクラウドクレジットへの要望
利益があれば損失もある。それが投資なので損はしかたありません。私の運と目利きが悪かっただけです。
クラウドクレジットの事業者としての評価を変えるつもりはありませんし、投資は一定のレベルで継続するでしょう。
ただしクラウドクレジットとしても、これだけの額の損害が出ている以上はそれ相応の対応は必要です。
補償はもちろんできませんし必要ありませんが、根本原因と根治対策の検討、そして公表は必須だと思います。
私が恐れているのは自分の損害ではなく、クラウドクレジットが十分な説明を行わないことで投資家の信頼を一気に失ってしまうことです。
いかなる理由があれ、大幅な損害はそれだけで投資家の信頼を傷つけます。
www.nikkei.com
日経には上記のような記事があり、カメルーン案件についても言及されています。
しかし、投資家にとってはカメルーンは終わったことではありません。今後の挽回に期待したいと思います。