融資型クラウドファンディング、クラウドバンクの話題です。
新型コロナウィルスが生活、経済、そして投資にも大きく影を落とす中、様々な企業や団体が独自に支援を行っています。
今回はそのうちの一つ。投資家としてコロナ禍を支援できるチャンスということで、紹介します。
<目次>
支援プログラムの内容
今回の支援プログラムは、
「新型コロナの影響により、一時的に資金需要が発生している事業者」と、「そういった事業者を支援したい投資家」を結びつけることを目的としています。
支援プログラムの詳細を、少しかみ砕いて説明します。
①クラウドバンクグループが専用のSPC(特別目的会社)を作り、営業自粛等により一時的&緊急的な資金を必要とする企業へ支援を行う。
②ファイナンス支援の原資のうち20%は、クラウドバンクグループが劣後出資(貸し倒れが起きた場合はまず最初に損害を受ける出資)する。
③金利予定は3~4%と通常のファンドに比べ少ないギア、これはリスクが低いことを意味しない。趣旨に賛同して投資してほしい。
④本プログラムでクラウドバンクが受領する営業者報酬は、年利0.1%相当。
劣後出資20%+営業者報酬0.1%では、クラウドバンクは管理費を引けば赤字でリスクしか残りません。
その条件設定に、クラウドバンクの本気を感じました。
対象となる企業は?
前述の通り、今回のプログラムはあくまでも支援が主目的。
ただもちろん、どんな企業でも貸すというわけにはいきません。クラウドバンクが20%の劣後出資をしているとは言え、言い換えれば残り80%は投資家の資金。
それを対策なく危険にさらすようなことがあれば、クラウドバンクの信用問題にもなります。
そのため今回の支援プログラムには審査があり、受けられるガイドラインが定まっています。
【本プログラムでのファイナンスを行う事例】
・政府の緊急対応策等による融資制度の認定を受けているが、つなぎ資金が必要になる場合。
クラウドファンディングの資金を金融機関等からの融資にて借り換え、返済する見込みが立っている場合。
・不動産等を担保に資金融資を受けたいが、つなぎ資金が必要になる場合。
事業が改善されれば返済が可能、万が一でも担保物件の処分で返済する見込みが立っている場合。
キーワードは「つなぎ資金」。
国からの融資や不動産担保など、返済できる目処がたっている事業者のみ、今回のプログラムの対象となるわけです。
私は参加します
今回のクラウドバンクの支援プログラム、個人的にはかなりツボに入りました。
資金を出資してリターンを受け取り、その上で得コロナ禍から復活しようとする企業を助けることができるなら、投資家冥利に尽きるというものです。
一方で、一定のリスクはもちろん呑み込むべきです。
内容を見てからの決定になりますが、私の一部資金はこの支援プログラムに出資してみようと思います。