遅延案件の進捗を紹介します。
キャッシュフローファイナンスから久々の進捗連絡がありました。
長らく滞留していた案件ですが、ようやく少しは動くでしょうか。
<目次>
これまでの背景
キャッシュフローファイナンス(CFF社)において、私が関係している案件の遅延が発生したのは、2018年10月末のことです。
この頃はまだ、融資型クラウドファンディングにおける情報開示体制が十分ではなかったこともあり、今と比べると情報公開のレベルはかなり落ちることを念頭においてください。
(概略)
・U社が営業展開する各店舗の設備一式を買い取りつつ、U社が使用できるよう10年間の賃貸借契約を締結
・支払い賃料を利払いの原資とした小口、短期間のファンドを組成し投資募集
・2018年10月で利払いの遅延が発生
・U社の事業は継続しているものの、継続したファンドの組成をおこなうのは不適切と判断し、期失(期限の利益を喪失)となった
その後の動き
本来であれば起源の利益を喪失した時点で、担保を実行して設備を換金することは可能です。
ただそれでは償還金額が大きな損害を受けると判断された結果、AH社(CFF社とその代表取締役が株式を保有する資産保有会社)による自主回収を選ぶことになりました。
実際、私は投資していない別の案件においては、満額の回収が実現した案件も多くあります。
その後、maneoマーケットの株式の大部分を、Jトラスト社やSAMURAI & J PARTNERS社の大株主であるNLHD社が買い取ることで傘下に収め、CFF社の延滞債権の回収はJトラストの関係会社であるパルティール債券回収社が引き受けることになりました。
これが2020年2月のことで、今回の連絡はこの後に続くものとなります。
今回の連絡、数ヶ月後には結果が出るでしょうか?
今回の連絡は下記の通りです。
2.回収方針
U社は延滞中であるものの連絡が取れる状況であることから、あらためて訪問し、
契約内容の認識確認、支払可能額の調査を行い、分割金額を確定させた上で和解契約を締結する方針です。
3.現状および今後の予定
2020年5月26日にU社への賃貸人から資産買取の具体的な価格提示があり現在交渉中でございます。
早期売却に向けて、価格交渉及び契約を進めていく予定でございます。
(6/19付メールより引用)
さて、資産買取の具体的価格は、果たしてどの程度のものなのか。
すでに1年半ほど延滞しているので一部でも戻ってきて欲しいという気持ちもあり、元本が大きく損害を受けるのであれば何とかU社から搾り取れないかという気持ちもあり、複雑なところです。
次の連絡は7月とのことで、そこで何か決まるかもしれません。
進捗があれば、また記事にしたいと思います。