貸付型のクラウドファンディングサービスは数多くありますが、その中でも異彩を放っているのが「ネクストシフトファンド」だと思います。
海外案件専門、さらに社会的インパクト投資(経済的リターンと社会的リターンの両立を目指す投資)専門、というのがその理由。
私も少額ながら投資をしており、今回償還を受け取りましたので、実状を公開します。
<目次>
今回の償還は3件
私は現在、ネクストシフトファンドで9案件に各10万円、合計90万円の投資を行っています。
今回はそのうちの3件から償還を受けました。
以下の赤枠で囲った3件、合計で¥8,052です。
ネクストシフトファンドでの分配は毎月ではなく、6ヶ月やその他(例えば6ヶ月後、16ヶ月後の2回など)の分配間隔となります。
また分配は日本円で行われますが、実際にはUSD建てで運用されているため、為替リスクがあることには注意が必要です。
償還された資金はどうなる?
ネクストシフトファンドのもう一つの特徴は、償還された資金は一旦預り金口座に滞留しますが、その後に指定銀行口座に振り込まれるという点です(手数料は無料)。
今回7/9に償還された¥8,052も、7/20には銀行口座へ振り込まれます。
私がネクストシフトファンドで投資を始めたのはそれほど昔のことではないので、今のところ元本償還に至った案件はありません。
また同時に、これまでにおいて利息の支払が遅延したということもありません。
私がネクストシフトファンドに投資する理由
私がネクストシフトファンドへの投資を行っているのは、前述の通り社会的インパクト投資に参加するためです。
お金を通じて世の中と関わるのが投資家。
クラウドファンディング投資家を名乗る以上は、社会的インパクト投資にも参加するべきというのが、個人的な意見としてあります。
その上で、「やらぬ善よりやる偽善、どうせ全ては偽善」というのが私の考え。
なので、社会的インパクト案件に投資をしさえすれば、「投資を通じて社会貢献をしています」と胸を張って言えるわけです。
もちろん偽善ですが、別にそこは区別するところではなく、どんな行動をしたかだけが重要ではないでしょうか。
ネクストシフトファンドへの投資はオススメ?
一方でネクストシフトファンドへの投資は、無条件でオススメするものではありません。
貸付先は各国の正式な許認可を受けたマイクロファイナンス機関ですのでリスクは少ないですが、一方で最終貸付先は中小企業、農家、個人など信用リスクが高い相手です。
そのため予定通りの返済に至らなかったり、予定していた運用期間が延長される、最悪の場合は元本の一部が欠損する可能性は理解しておく必要があるでしょう。
さらにネクストシフトファンドはUSD建てで運用しますので、為替変動により元本や利息が変動するリスクもあります。
投資する上でのリスク(=リターンの不確実性)はありますが、自分の資金が世界の問題解決に使われるというのは、もちろん悪い気分ではありません。
投資を通じた社会貢献をしてます、と名乗ることもできますし、少額を投資するのは検討に値すると思っています。
(最近は案件が出ていないので少し心配)