上場企業を中心とした貸付投資のサービスを展開するFunds。
多くの企業と資本、あるいは業務提携をしているFundsですが、ここにきて大ニュースが登場しました。
広告代理店大手、電通との資本業務提携です。
<目次>
資本も含めた、電通との提携
これはびっくり。Fundsと電通が提携しました。
Fundsの運営する貸付投資のプラットフォームと、個人投資家のネットワークを活用。
電通の広告代理店としての力で案件を開発し、個人と企業がつながる新しいファンコミュニティ施策を展開することを目的としています。
色々な会社と提携しているFundsですが、これは大型提携といって間違いないでしょう。
電通は色々と言われている会社ではありますが、広告代理店としての力は多くが認めるところで、提携による効果が期待されます。
(広告リンク)
狙うは「投資」を通じたフィンコミュニティ
今回新たに開発、展開することになったのは、「FinCommunity Marketing(フィンコミュニティマーケティング)」。
企業は常に、自身を応援し継続的な購買を行い、かつ発信してくれるファンを求めていますが、一方でそういったファンをつくるというのは容易ではありません。
特に一過性の盛り上がりではなく、継続的なファンであればなおのことです。
そこで、投資を通じてコミュニティ形成のきっかけとするというのが、今回のファンコミュニティ施策のキモになります。
Fundsの貸付投資を利用することにより、投資家は分配のみならず、投資家限定イベントに参加することができます。
こうして認知度を高めることにより、その企業の継続的なファンを作ろうというのが今回の狙いです。
これまでのフィンコミュニティ案件
これまでの案件例で言えば、投資によりクーポン券や投資家限定の新製品体験会に参加することができた大阪王将案件(私も投資したかった!)、
最近なら、投資により割引券(新店で使えばさらに割引)のR Baker案件などがあります。
これらの辞令を踏まえて、投資によるコミュニティ形成という次世代型マーケティングモデルを作っていくのが、Fundsの一つの方向性として定まった、ということなのかもしれません。
企業向けウェビナーも開催
そして早速、次の一手が打たれました。
8/25、「ファンづくりの新時代 〜業界の第一人者が語る、実践的ファンづくり〜」と題した企業向けのウェビナーが開催されます。
事業の長期的なファンや株主を作りたい会社、ファンづくりに悩みを抱えるマーケティング担当などを対象に、Fundsの藤田代表を初め電通役員などが参加し、新しい時代のファンつくりを語るとのこと。
「FinCommunity Marketing」についても語られるとのことで、私も情報収集してみたいと思います。
今後Fundsの方向性と期待
Fundsとは何の会社? と聞かれれば、少なくともこれまではマーケットプレイス型(*)の貸付型クラウドファンディング事業者、と答えていました。
(*サービスの運営企業やその関係企業がファンドを組成しない方式)
ただ、もしかすると半年後、1年後にはその答えは変わっているかもしれません。
今回の提携や「FinCommunity Marketing」の展開を考えると、今後Fundsは企業のニーズに応じたイベントの実施、個人投資家との関係づくりの施策など、「金融を通じたマーケティングモデル」に舵を切ろうとしているのでは、と感じました。
次々と大きなニュースが流れてくるFunds界隈。
さてこうなると楽しみなのは、Fundsが上場する日は来るのか? ということ。
私は株式を持っているわけではありませんが(当たり前)、Funds以前から記事を寄稿していたライターとして、そして現役の投資家として楽しみにしています。
(記事中の図等は、https://funds.jp/blog/detail/73 もしくはFunds案件ページより引用)