融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)で、久々に再稼働する事業者の紹介です。
大型金融メディアのもとで再始動するCOOL社、その再稼働の案件を記事にします。
本日の募集開始となります。
<目次>
COOLとZUUの経緯
「COOL」社は2019年7月に最初の案件を募集し、すぐに償還。
その後しばらくは案件募集がなく、そのままZUU社の傘下に入ったというのがこれまでの経緯です。
ZUU社は訪問者400万/月を誇る、大型の金融メディアを擁する資産管理・資産アドバイザー支援会社。
金融の世界では有名なだけに、クラウドファンディングへの参入は個人的に大きなニュースでした。
なぜ資産管理や資産アドバイザーの会社が、クラウドファンディングに参入を決めたのか。
そのあたりについては、下の記事で紹介しています。
民泊の新たなニーズ?
再始動を果たしたCOOL社の新たな案件は、「民泊案件」。
この言葉だけを見ると、「今のご時世で大丈夫?」と思ってしまいます。
・民泊・マンスリーファンド事業融資ファンド #1
募集開始:8/11 10:00~
予定利率:4.0%
運用期間:5ヶ月
募集総額:5,000万円(最低成立:3,000万円)
案件の説明によれば、コロナウィルスの影響で旅行や宿泊事業の厳しい状況は続くものの、在宅勤務の増加によるシェアオフィス、コワーキングスペースの需要は増えていくとのこと。
今回の案件は、新たな民泊需要を狙った「Short stay宿泊事業ファンド(仮称)」の開業に必要な資金を貸し付けるものとなるそうです。
案件の詳細
融資の仕組みは一般的なものです。
JASDAQ上場のファンドクリエーショングループ(以下FCG社)が設立した特別目的会社、「Short stay宿泊事業ファンド(仮称)」
に対して貸し付けている資金を、ソーシャルレンディングで借り換えるという形を取ります。
特別目的会社「Short stay宿泊事業ファンド(仮称)」の事業が滞っても、FCG社が返済することができれば、元本の欠損は起こりません。
元本欠損が起こるのは、FCG社がデフォルト、あるいは(考えにくいですが)運営者のCOOL SERVICE社がデフォルトした時のみ、ということになります。
まとめと所感
COOL再稼働案件の紹介を記事にしてみました。
民泊・マンスリーというのは今回のコロナでダメージを受けている業界ですが、説明の通りリモートワークによる新たなニーズは出てきますので、それをうまくくみ取ることができるかが成功の鍵になるでしょう。
少し懸念があるのはFCG社の業績で、2018年期には最終営業利益がマイナスになっていました。
ただ最新のBSを見たところ、利益剰余金が約4.6億円(2019年期売上の約3.5ヶ月分)あり、自己資本比率が約65%、手元現金も8億円あまりありますので、運用期間の5ヶ月の間にどうこうなる可能性は低いと思われます。
運用期間の短さから、借り換えの目処は付いている資金なのではないかと推定します。
また希望的観測かもしれませんが、再稼働一発目の案件でコケることはない...のではないでしょうか。
初動を見ながら、私も手元資金に余裕があれば投資を検討したいと思います。