SBIソーシャルレンディングから、新しいオーダーメイドファンドが登場です。
今回はいつもの不動産関連やメガソーラー関連ではなく、久しぶりに登場のファンド。
内容を紹介します。
<目次>
SBISLカンボジア・マイクロファイナンスローンファンド2号
今回登場したのは、「SBISLカンボジア・マイクロファイナンスローンファンド2号」。
名前の通り、カンボジアのマイクロファイナンス(貧困者向けの小口融資)へ出資するものです。
・SBISLカンボジア・マイクロファイナンスローンファンド2号
募集開始:8/19 10:00~
予定利率:3.8%
運用期間:12ヶ月
募集総額:2億円
マイクロファイナンスは貧困者へ資金を貸し付け、個人事業や零細事業を支援することにより、貧困のループから抜けだし自立することを支援するもの。
社会的インパクト投資の側面を持つ案件と言えます。
案件の仕組み
本案件の借り手は、マザーズ上場の会社(投資家限定情報では、借り手の会社名も公開されています)。
この会社の連結子会社が、カンボジアで行うマイクロファイナンス事業の運転資金として、貸付が行われます。
直接の借り手であるマザーズ上場会社が、その連結子会社に対して貸し付ける資金に、質権設定が行われます。
この質権設定の目的は、案件説明によれば
「借手に対する貸付金の資金使途を明確にすること、及び弊社が借手のカンボジア子会社から直接本貸付債権等の回収を図る手段を確保すること」
となっています。
カンボジアでのマイクロファイナンス事業は貧困層への貸付ですので、全ての貸付金が返済されるとは考えにくく、一定の貸し倒れは見込まれます。
しかしその事業の結果に関わらず、連結子会社への貸付に質権設定がされていますので、連結子会社がデフォルトしなければ投資元本は守られる仕組みになっていると思われます。
1号ファンドの情報
今回のファンド、名前が「SBISLカンボジア・マイクロファイナンスローンファンド2号」
2号があれば1号もあるということで、1号の情報を調べました。
ちょうど1年前、2019年8月に1号案件の貸付が行われていました。
1号案件と2号案件で利回りは同じ、募集総額も同じ。1号の運用期間が12ヶ月であることから、今回の募集は1号の借り換えであると推定されます。
マイクロファイナンス事業は数年、あるいはさらに長期のスパンで考えるべきビジネスですが、ソーシャルレンディングでそのような長期ファンドを募集するのは性格上難しいものがあります。
(数ヶ月~長くても数年の投資期間というのが、ソーシャルレンディング大きな特徴のため)
そのための借り換えということであれば、納得できます。
激戦になるかどうか微妙な利率ですが、私は投資する予定です。