今回はロボットアドバイザーの記事です。
ちょっと奇妙なタイトルになってしまいましたが、一つの事実としてこう判断している主体もあるようです。
どういうことか気になる方は、このままどうぞ。
<目次>
通常のロボアドは、固定ポートフォリオです
私が投資しているロボットアドバイザーは、ウェルスナビ、THEO、そしてROBO PRO。
この中で投資商品の組み合わせが動的に変化するのは、ROBO PROのみです。
他のロボアットアドバイザーは、あらかじめ設定されたリスク許容度(その人の年齢、収入状況、就業状況、考え方などから導かれます)に基づいて、一定のポートフォリオを構成します。
例えば私のウェルスナビ(リスク許容度は最低の1)の場合、その組み合わせは概ね以下のようになっています。
バランスが崩れた場合はリバランスを行いますが、このバランスが変わることはリスク許容度を変えない限りありません。
・株式(米国株・日欧株・新興国株):25%
・債券(米国再建・物価連動債):55%
・不動産&金:10%
コロナ相場で明らかになった、ROBO PROの実力
THEOも同様に、あらかじめ定めた一定のポートフォリオに基づいて分散投資、リバランスを行います。
これらとは一線を画すのがロボットアドバイザー「ROBO PRO」。
ROBO PROでは、AIが収集した各種ビッグデータに基づいて、ポートフォリオを動的に変化させます。
結果として相場の下降局面では、リターン(とリスク)の大きな投資商品を売却し、景気の上昇局面ではそれらリスク資産の割合を大きくするという調整が可能となります。
その効果は、今回のコロナ相場で明確に示されました。
リスク許容度ごとに仮定したロボットアドバイザーと、ROBO PROとの運用成績比較は、下記の記事をごらん下さい。
債券買ってる場合じゃない!?
そのROBO PRO、5月頃は「株式44%、債券40%、不動産11%、コモディティ(金)5%」というポートフォリオでした。
5月と言えばコロナまっただなか、まだ状況が定まっていないころ。その世相を反映したポートフォリオという印象です。
(5月初めころのポートフォリオ)
その後、7月上旬のポートフォリオは「株式59%、債券19%、不動産1%、コモディティ(金)14%」。
コロナの影響により各国が大幅な経済対策に乗り出す中、株式が上昇し、さらに現金の希薄化が起こるために金価格が上昇したと考えた資産の組み合わせなのかもしれません。
(7月上旬のポートフォリオ)
そして、現在(9月初め)のポートフォリオは「株式52%、債券14%、不動産ほぼゼロ、コモディティ(金)31%」。
株式と金に大部分を振った構成になっており、ROBO PROのAIは債券投資の重要性を低く見ている、という結果になりました。
さて、これからどうなるか。私も投資をしながら、内容を紹介していきたいと思います。
(9月初めのポートフォリオ)