FOLIO(フォリオ)の運営するロボットアドバイザー、「ROBO PRO(ロボプロ)」の説明会に参加しました。
前後編でその内容を説明しましたが、今回は番外編。
各種のロボットアドバイザーとROBO PROについて、そのパフォーマンスを比較しました。
<目次>
比較条件
今回は、直近6ヶ月(2020年2月末~8月末)のパフォーマンスを比較することにしました。
この期間を選んだのは、以下の理由です。
また、円建ての数字を比較しています。
・ROBO PROがサービスを開始したのが2020年1月のため、それ以前のデータでは比較できない
・多くの事業者で、過去6ヶ月のデータが公表されている
なお、この記事の続編として、投資信託のバランスファンド等とROBO PROの比較を行った記事も書いています。
詳細は下記をごらん下さい。
ウェルスナビのパフォーマンス
まずは最初に、日本最大の預り金を誇るロボットアドバイザー、ウェルスナビ。
預り金残高が2600億円以上、口座開設数は21万以上です。
ウェルスナビは10万円から投資が可能で、リスクグレードは5段階に分かれています。
最新のパフォーマンスは以下の通り。6ヶ月では+2.0~+6.4%です。
THEOのパフォーマンス
THEOは2020年2月の時点で、運用総額600億円、口座数が11万5千件とのことです。
提携サービスであるTHEO+docomoであれば、1万円からロボットアドバイザーサービスが使えるのも特徴の一つです。
またTHEO+docomoなら、運用期間中dポイントがずっと貯まるサービスや、おつり積立の機能、さらにはdカードゴールドとの連携で手数料が最大35%割引になるサービスもあります。
THEOはポートフォリオ(投資商品の組み合わせ)がとても多く、その数は実に228種類。
その6ヶ月パフォーマンスの範囲は、-1.8~+0.6%でした。
(THEOのパフォーマンスの一部。出典はhttps://news.money-design.com/2020-09-08)
楽ラップのパフォーマンス
楽ラップは楽天証券の運用しているロボットアドバイザーで、2019年12月時点での預かり資産は639億円。
2020年3月から、最低投資金額が10万円→1万円に引き下げられ、より始めやすくなりました。
楽天証券の口座を開設していれば、楽ラップへの投資が可能になります。
運用コースは9つ(リスクグレード5段階+下落ショック軽減機能付き4段階)です。
6ヶ月パフォーマンスは、+0.8~+7.0%でした。
(楽ラップのパフォーマンスの一部。出典はhttps://wrap.rakuten-sec.co.jp/operation/commentary/)
ROBO PROとおまかせ投資のパフォーマンス
最後はFOLIO(フォリオ)のAI搭載ロボットアドバイザー「ROBO PRO(ロボプロ)」と、AI非搭載の「おまかせ投資」。
いずれも最低投資金額は10万円となっています。
「おまかせ投資」の運用コースは5つ、ROBO PROはAIによる自動ポートフォリオ変更が入るため、運用コースは1つ。
6ヶ月パフォーマンスは、おまかせ投資が+4.3~+8.6%、ROBO PROが+14.9%です。
(おまかせ投資とROBO PROのパフォーマンス。出典はhttps://note.com/folio_sec/n/n595a2cd03044)
驚きの結果
では、全ての結果を比較してみます。こうなりました。
自分で表を作っておいて何ですが、ROBO PROのパフォーマンス、圧倒的すぎません?
以前にも感じたことがあるのですが、「正直ロボアドはROBO PROだけでいいのでは」説が、また頭をもたげてきた印象です。
(ただROBO PROは株式の組み入れ比率が比較的高く、私にとっては日々の値動きが大きすぎるので、他のロボットアドバイザーと併用することになると思いますが)
繰り返しますが、これはあくまでも直近6ヶ月のパフォーマンスであり、今後の投資成績を予想するものでも、ましてや保証するものでもありません。
それでも、3月~8月と言えばコロナ禍に世界が揺れ、投資商品のボラティリティ(価格変動)が大きくなった時期。
その中でこれだけのパフォーマンスを上げられるというのは、AIの有用性を示していると私は考えています。
それにしても、ロボアドの定点観測はなかなか興味深いデータが出てきますね。
自分の投資にも役立ちますし、また今度やってみたいと思います。