FUEL社のプラットフォームで運用される投資型クラウドファンディング、「CRE Funding」の話題です。
最近CRE Fundingは8号案件を公開、2億3,000万円というCRE Funding最大級の案件でしたが、無事満額が集まりました。
今回の記事は、私が投資を続けている案件と、CRE Fundingに少し提言です。
<目次>
今回の案件
今回募集した案件は、「CRE物流ファンド8号杉戸」。募集はすでに完了しています。
埼玉県北東部、杉戸にある工場に対する出資で、信託受益権(不動産から生じる利益を受け取る権利)を担保としています。
・CRE物流ファンド8号杉戸(募集完了)
予定利率:2.8%
運用期間:8ヶ月
募集総額:2.3億円
担保:工場の信託受益権に対する第一順位の根質権
及び、上場会社シーアールイーによる保証
予定利率2.8%、運用期間8ヶ月と利率は控えめでしたが、2億3,000万円は満額募集となりました。
私は前回の7号(担保は同じ)に募集していますので、8号とともに無事償還されるのを待ちたいと思います。
投資を続ける理由を、スキームから説明
私がCRE Fundingで投資を続ける理由は、「利率は控えめだが、一方で案件の安全性が高いと判断している」からです。
具体的には2つの理由があり、スキーム図で言うと下記の①、②に相当します。
①:マスターリース
ファンドはCREとの間で、賃料保証型のマスターリース契約を締結している。
工場を借りているテナントが退去しても、CREが賃料を払い続ける限り、収入は保証されている。
②:信託受益権+CRE保証付き
不動産の信託受益権に対して質権設定(第一順位)、さらにCREの保証が付いている。
CREの支払能力がある限り、投資家の元本は損害を受けない。
また、CREの2020年7月期における売上高は約400億円、営業利益は約40億円です。
このファンドがデフォルトする条件
CRE Fundingにおけるファンドがデフォルトする条件は、事実上CREがデフォルトすることのみであり、そういった意味では社債に似た性質を持つ案件です。
そして私が知る限り、これまでのクラウドファンディングにおいて、このスキーム(上場企業の社債類似スキーム)を持つ案件がデフォルトしたことは、一度もありません。
これまでデフォルトしなかったからと言って、過去は未来を証明しないのは投資に限らず世の常ですが、それでも実績という点では評価していいと思います。
ということで、私はCRE Fundingの案件は安全性が比較的高いと判断し、これまで約350万円を投資しています。
これ以上増やすかどうかは、CRE社の今後の業績も考慮しつつ判断、と言ったところでしょうか。CREが健全な黒字を出している限り、まだ追加投資する予定です。
CRE Fundingへの会員登録方法は、下記の記事で詳しく解説しています。
最後に提言
最後に、CRE Fundingへ提言です。
今回の2億3,000万円案件、これまでの瞬間蒸発に比べると集まり方は大人しかったのですが、その背景には利率の問題があるのではないでしょうか。
具体的に言うと、3%は心理的な壁になると思います。
以前のCRE Fundingのように、投資した人にキャッシュバックなどの特典を付けるのは、短期的には人気は出ますが長期的に見れば健全ではありませんし、常態化すれば反動も大きくなります。
やはりここは、物流案件に投資できる希少価値と上場会社保証を前面に出して優位性をアピールしつつ、ついでにもう少しだけ利率をあげてもらうのがいいのでは? と考えます。