沖縄発の融資型クラウドファンディング、「Pocket Funding(ポケットファンディング)」の話題です。
2社目が出た時点で、次が来るだろうとは思っていましたが、ポケットファンディングから出てきました。
「日本保証」の保証付きファンド、3つめの事業者が登場です。
<目次>
案件の概略
今回募集される案件は、「保証付き 東京ファンド1号」の一次募集&二次募集。
いずれも同一の案件・募集開始も同時刻ですので、一つの案件として紹介します。
・保証付き 東京ファンド1号
募集開始:10/29 14:00~
予定利率:5.0%
運用期間:10ヶ月
募集総額:9,000万円
2案件が募集予定になっていますが、いずれも10/29 14:00~の案件募集。
リンクを2ヶ所に分けることおは、一気に案件に集中することを防ぐにはいい方法だと思いますが、サーバの総負荷としては変わらないわけで、今回の案件はポケットファンディングのサーバが試されることになる? とも推測しています。
担保と保証の仕組み
次に、今回の案件の担保について。
詳細については10/29の正午以降にポケットファンディングのページで公開されますので、今は少しぼかして書きます。
物件は足立区のマンションで、1棟のうちの3室が担保物件となります。
通常、ポケットファンディングの案件は軍用地などを除き、LTV70%(担保評価額の70%)以下での貸付を原則としていますが、今回の案件は日本保証が債務保証をすることから、LTVは70%よりも高く設定されています。
案件の説明を見る限り、マンションに対して抵当権を設定しているのがポケットファンディングなのか、それとも日本保証なのかは分かりませんが、あまり大きな違いはないと思います。
(推測でよければ、他事業者における同種案件を考慮すると、おそらく日本保証が抵当権を設定していると思います)
約定返済日から90日を経過しても返済がない、もしくは期限の利益を喪失した場合、原則として7日以内に債務保証が行われます。債務保証の範囲は、「元金残高、未収利息、遅延損害金その他一切の債務の合計」です。
個人的には、思ったよりも日本保証の保証料が安いことが印象的でした。
不動産がそこまで堅いと判断しているのか、それとも提携記念のオープニングセールでしょうか?
貸付先は、「新築・中古マンションの開発・分譲、資産運用型マンション等を販売する不動産会社」であり、案件の詳細が公開されたときには貸付先の実名が公開されると思われます。
(会員限定のメールには、実名情報が掲載されています)
「保証付き」融資型への期待
日本保証は本来、SAMURAI&J PARTNERSの関連会社であり、その関係からSAMURAI FUNDの債権を主に保証していました。
グループ外の会社に対して債務保証をしたのは、CAMPFIRE Ownersの「世田谷区土地活用ファンド」が初めてです。
そのCAMPFIRE Ownersに続いて、ポケットファンディングで保証付きのファンドが登場しました。
日本保証もこれで終わりというわけではなく、他のクラウドファンディング案件への展開も考えていることでしょう。
「保証付き」の融資型案件が多く登場することで、一定の流れが作られ、融資型全体の安全性を高める方向につながればと思います。
ちょうどポケットファンディングには資金が滞留していますので、私も投資します。
すでに「軍用地」という人気案件があるポケットファンディング。保証付き案件はその軍用地案件に匹敵する、2番目の柱として育ってくれることに期待です。