時事ネタを一つ。
アメリカの大統領選挙における、各州の得票率をタイムラプスで追ってみました。
せっかくなので、記事でまとめます。
<目次>
スイングステート(Swing State)
米大統領選においては各州で投票が行われ、その州で有効投票数の過半数を取った候補が、その州における選挙人の票を総取りすることになります。
(メーン州とネブラスカ州は例外)
選挙人の数は州の人口によって決められていますが、この「総取り方式」が最終的な勝敗を左右する大きな特徴です。
共和党、民主党ともに、伝統的に「ここでは強い」という州があり、その州での選挙結果はおおむね固定されます。
大雑把に言うと、民主党はワシントンDC州及びその周辺と西海岸沿いの州で強く、共和党はアメリカ中央部で強い傾向があります。
それ以外の州、「選挙ごとに選挙結果が揺れる州」を、揺れ動く州、つまりスイングステート(Swing State)と呼び、このスイングステートにおける選挙結果が、大統領選の行方を左右することになります。
当初は民主党有利からスタート
今回のスイングステートにおける、得票状況を追ってみます。
なお、データの出典は日本経済新聞、米大統領選挙の開票速報からです。
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/presidential-election2020/kaihyo/
最初の頃は、フロリダ、テキサスにおいても共和党の苦戦が言われていましたが、午前11時くらいの段階でテキサスの得票が共和・民主で並びました。
おお、テキサス並んだ!
— SALLOW@クラウドファンディング投資家 (@SALLOW_SL) 2020年11月4日
ソース:日経
個人的支持は、「どっちが面白いか」という観点により、アイスクリームよりハンバーガー推しです。#アメリカ大統領選挙 pic.twitter.com/G5tTS4StlV
スイングステートにおける得票状況
その後、日本時間11/4の正午のスイングステートにおける状況は下記の通り。
ノースカロライナ、オハイオ、ペンシルベニア、ウィスコンシンにおいては、民主党のリードが続いており、テキサスも僅差となっていました。
そこから1時間程度で、状況は一気に変わりました。
下記は午後1時過ぎのスイングステートの状況で、正午から優勢の党が入れ替わった州は赤枠で示しています。
選挙の行方
さらに午後2時では、以下のような状況。
このままの経過ですと、12州のうち共和党が取るのが10州という結果になりそうです。
この午後2時の時点で、決定した(と言われている)選挙人の数は、民主209:共和139。
もし10州でこのまま共和党勝利になった場合、共和党の選挙人の数は174名増えて313名となり、勝利条件である270名を超えることになります。
(*14:40時点でフロリダは共和党勝利確定)
状況を素直に見れば共和党有利、ただし民主党の支持者が多いと言われる郵便投票の開票はまだであり、さてどうなりますか。
何にせよ、これほど興味深く面白いイベントはなかなかありません。最後まで付き合って、見ていきたいと思います。
大統領選とクラファン?
最後にまとめとして、大統領選とクラファンをつなげてみます。
正直言ってしまえば、海外案件はさておいて国内のクラウドファンディング案件(特に、不動産などの担保が付いているもの)については、アメリカの大統領選が直接的に及ぼす影響は少ないと思います。
*海外については、その地方によって様々です
どちらかと言えば足下では、新型コロナがクラウドファンディングに及ぼす影響の方が大きい、と思います。
米大統領選がクラファンに及ぼす影響は少ないながら、こうやって大統領選を気に掛けるようになったのは、投資を始めてからのこと。
米大統領選の仕組み(基本的に州単位で総取り)も、スイングステートという言葉も、投資せずに漫然と日々を過ごしていたなら、知らずに人生を終えていたかもしれません。
まさに、「投資の目的は投資だけではない」ということでしょう。
投資には損得が付きものですが、投資を通じて得られる知識は、有効に利用することで確実に自分の糧となります。
やっぱり、投資は楽しいですね。