株式投資型クラウドファンディングの話題です。
新規にサービスを開始した事業者「イークラウド」から、第2号の案件が登場しました。
本日(11/07)、午前11時からの募集開始です。
内容は「D2C×サブスク」のビジネスモデル、そして1stプロダクトは「パーソナライズ入浴剤」です。
<目次>
株式投資型クラファン、イークラウドとは?
株式投資型クラウドファンディング(ECF、Equity CrowdFunding)は、不特定多数の投資家から資金を集め、ベンチャーやスタートアップへ投資するという仕組みです。
投資対象はベンチャー企業ですので、リターンの不確実性は大きいですが、投資した会社が首尾良くEXIT(IPOやM&A)すれば、大きなリターンを得られる可能性があります。
ECF事業者であるイークラウドの特徴は、ベンチャーキャピタルにおいて実際にベンチャー企業に出資した経験者が役員にいること、また大和証券グループとの連携により、大和証券グループの持つリソースやノウハウが生かせることがあります。
株式投資型クラウドファンディングに興味がある方は、複数サービスに登録することをお勧めします。
その理由と、イークラウドへの登録方法の解説記事は下記をごらん下さい。
成長の見込めるD2Cへ挑む、「FLATBOYS」
今回、イークラウドで資金募集を行うのは、株式会社FlatBoys。
マーケティング戦略の立案・実施、動画マーケティング、そして後述するパーソナライズ・セルフケアプロダクトを事業領域としています。
FlatBoysが手がけるプロダクトは、D2C(Direct to Consumer)と言い、メーカーが消費者と直接取引を行うビジネス形態のことを指します。
アメリカではD2Cは、サブスクリプションモデルの台頭やSNSの拡大などを背景に急速な成長を遂げ、ここ4年で2倍以上の規模になっているとの情報があります。
パーソナライズ入浴剤「DAY TWO」
FlatBoysが手がけるD2Cプロダクト第1弾は、パーソナライズ入浴剤「DAY TWO」。
ホットヨガスタジオ「LAVA」のトップインストラクターが、エッセンシャルオイルを監修し、それをブレンドした入浴剤を一人一人にパーソナライズして販売。
さらにサブスクリプションモデルを組み合わせることで、安定した収入基盤を得るというビジネスモデルになっています。
この「DAY TWO」は、すでに購入型クラウドファンディング「Makuake」で販売され、目標金額を突破しています。
(この記事を書いている時点で、まだ申し込めます)
エプソムソルトってなに?
あいにくとコスメ関係は不勉強なもので、パーソナライズ入浴剤というものがどれだけの潜在的シェアを持ちうるか、それを推測することは私には難しいです。
代わりに、かつて私の専門領域だった部分について解説を。それは、入浴剤の主成分であるエプソムソルトについてです。
エプソムソルトは、硫酸マグネシウム(硫酸Mg)のことで、食品や飼料の添加物、工業用、肥料などに使用されます。
入浴剤として使用した場合は温浴効果があり、市販の入浴剤の主成分としては重曹(炭酸水素ナトリウム)と並んで、良く配合されている成分です。
実は個人的に入浴剤を自作する計画を温めており(お風呂だけに)、風呂釜を傷めないために塩化Naが使いにくいため、温浴成分として硫酸Mgを代用するつもりでいました。
入浴剤と硫酸マグネシウム
上記ページを見ますと、「DAY TWO」の成分についての説明は、「エプソムソルト1kg、重曹500gの1セット」「防腐剤、着色料、合成香料無添加」「エッセンシャルオイル配合」とあります。
ということで使用用途は、一般的な入浴剤である重曹+硫酸Mgの組み合わせ、硫酸Mgの配合が多いことから冬向き、あるいは冷え性などに悩む女性をターゲットにしているということだと思います。
また成分の中に、炭酸ナトリウム+酸の組み合わせがないことから、おそらく炭酸泉系統ではないはず。PEG6000などの成分が入っていませんので、固形ではなく粉末状だと分かります。
肌への刺激については、硫酸Mgはそもそも低刺激性ですし、食品添加物グレードの硫酸Mgを利用しているので口に入っても安心と、安全性にも気を配っていることが分かります。
後は、一般的な入浴剤とどう差別化を図っていくか、でしょうか。
例えば代表的な入浴剤にも硫酸Mgは入っており、防腐剤も無添加のものが多いです。
(現在の入浴剤や肌に触れる品物は、防腐剤・アルコール・パラペンの3成分フリーはほぼデフォルトです)
差別化としては濃度の違い、着色料&合成香料無添加というところになるでしょうか。