ロボットアドバイザーに関する話題、と私の意見の紹介です。
最近、ロボットアドバイザーに関する否定的意見が増えたような印象があります。
もちろん私の気のせいかもしれませんが、何となく思い当たる節があるので、その紹介。
そして、私の考えるロボットアドバイザーとの付き合い方について、書いてみます。
<目次>
大きなニュースがあれば、色々な反応があります
ロボットアドバイザーに関する否定的意見が増えた、と感じるのは、ツイッターのタイムラインでの話です。
四六時中タイムラインを見ているわけではありませんので、もちろん私の気のせいかもしれませんが、ちょうど思い当たる節がありました。
それは、ウェルスナビの上場です。
12/22に東証マザーズに上場、コード7342。
主幹事はSBI証券と大和証券で、株式数は公募+売出+O.A.を含めて170万株あまり。
いくつかのIPO予想サイトを見てみましたが、概ね好意的な見方が多いようです。
このような大きなニュースがあれば反応は様々で、その中ではポジショントークなど様々な理由があれど、一部には否定的な意見も混じるのは世の常です。
今回もその類だとは思いますが、ちょうど時事ネタということで、私のロボアドへの姿勢を紹介します。
自分自身のポジション、運用状況
その前に自分自身の立ち位置について紹介。
私はこの記事を書いている時点で、ロボットアドバイザー2社に合計で500万円以上の投資を行っています。
あくまでも今の時点ですが、含み益はざっと32万ほど。ドル安状況なので、ドル建てならもっと利幅は大きくなっています。
積立による時間分散効果、また好調な市場にも助けられ、一定の成績を上げていますので、私はロボットアドバイザーに対しては肯定的な意見を持っています。
日々の値動きが気になってしまい、放っておけずに取引をしてしまいがちになる私には、ちょうど良いサービスだと思います。
(ウェルスナビの運用状況)
(ROBO PROの運用状況)
ありがちな否定的意見と、私の意見
ロボットアドバイザーに否定的な意見としては、以下のようなものが多いでしょうか。
①手数料が高い(年率1%)
②結局はETFの組み合わせにすぎない(自分でできる)
③他人任せにしている(自分で学べていない)
「Yes, but」論法になりますが、私はこれらの意見について、一部は正しいと思います。
確かに手数料は高いですし、結局ETFの組み合わせに過ぎないのもその通り。他人任せにしているのも、一面の真実でしょう。
しかしそれでも、です。
TLにロボアドの否定的意見が見えましたが、別に「ロボアドをずっと続ける」ことは前提ではないんだよなあ、と思ってしまいます。
— SALLOW@クラウドファンディング投資家 (@SALLOW_SL) 2020年11月20日
単純化された1/0思考の典型例ですね。
投資対象/時間分散という基本を知るための初心者用ツールとして使えばいいだけで、基本を身につけたら卒業すればいいだけです。
確かにロボアドの手数料を払うより、世界的に名著と言われている本を買った方がいいという意見もあるでしょう。
しかし、そこに書かれたことを理解し、そのまま実践できる人がどれだけいるでしょうか?
そして、理解し実践しなければ、投資をしてはいけないのでしょうか?
それよりもまず、適切と思われる自動投資に投資して、自分のお金をリスクにさらしてこそ、調査や学習に身が入るというものではないでしょうか。少なくとも私はそうでした。
理解しなければ投資すべきではない、というのは、私には経験者の傲慢に聞こえてしまいます。
ロボアドは、いずれ卒業する前提で利用すれば良いもの。
もちろん私のように、余計な手動取引を防ぐために、手数料は呑み込んでロボアドに居続けるのも選択肢です。
投資の入口は様々、それでいいと思います
上記の記事の通り、フィデリティの調査によると、日本のビジネスパーソンの投資家比率が急上昇しているとのこと。
投資にはリスクはあれど、投資を始めるにあたって金額が多くなくても良い、という認識が増えたことは、何よりだと思います。
そして、投資の3原則である「長期投資、分散投資、積立投資」の理解度も上昇しています。
この3原則を体現している投資手段の一つが、ロボットアドバイザー投資であり、手数料が高いことやETFを組み合わせているだけだという理由で、言下に否定することはやりすぎかな、と思います。
(自分で学べていないという理由については、その人次第としか言いようがないです)
また、投資への参入者が増えたということは、その門戸の選択肢も広まったということ。
伝統的な名著からではなく、それをかみ砕いたロボアドを投資の門戸とすることも、多様性の考え方からすれば許容されることだと考えています。