クラウドクレジットから償還がありました。
世界的な新型コロナの感染拡大により、ある意味で一番影響を受けている事業者と言えるでしょう。
今月の償還について紹介します。
<目次>
償還状況まとめ
償還状況をまとめると、次の図になります。
今回の一番の朗報は、赤字で示したマイクロローンファンドの償還です。
予定より半年ほど遅れましたが、貸付先がロシア、カザフスタン、ジョージア、スペイン、ポーランド等、COVID-19で少なくないダメージを負っている国であり、中には政府の指示による債権延長などもあったりと、致し方ないところもあると思います。
今回、延長していた35号だけではなく36号も前倒しで償還されたことから、今後マイクロローンファンドが正常化に向けて進むことを期待したいと思います。
それ以外には青字で示した北欧個人向けは延長が続いていますが、累計金額が投資額を上回る(つまり通算黒字)は達成。
緑字で示したインドネシア中小起業支援は、元本の大部分が償還され、これから利益の分配ステージになるか、というところのようです。
円建て案件の拡充
最近クラウドクレジットは、以前はユーロ建てで募集していた「バルカン地域オンライン金融事業者ファンド」について、円建てのファンドを募集することになりました。
何回か書いてきたことですが、クラウドファンディングの案件に過大な為替リスクは不要、というのが私の考えです。
特に新興国通貨は、地政学リスクやその他のリスクにより簡単に変動してしまうもので、そのリスクを投資家側に負わせるというのは商品設計の問題だろうとも考えています。
そう言った意味で、円建てファンドが拡充されるのは何より。できれば外国為替を直接保有できるようにして、為替リスクを投資家側がコントロールできるようになればと思います。