短く一報です。
クラウドバンクからお知らせが出ましたので、なんのことかと調べてみました
(信じるかどうかはお任せしますが、今週前半に一報はありました。ただ完全にクローズド情報だったので記事にできませんでした)
<目次>
クラウドバンクからのお知らせ
クラウドバンクからのお知らせは以下の通り。一部抜粋します。
本年2月18日に、当社が過去に募集の取り扱いを行った一部ファンドの主要な融資先であった企業(以下「対象社」といいます。)に関する報道がございました。
当社およびファンドの営業者である当社グループ会社は、以前より、ファンドの運用状況、モニタリング状況等の確認を行っておりますが、対象社に関連するファンドの運用および保全等について問題は生じておらず、対象社を主要な融資先とするファンドについては、既に元本、利息の全額を回収し、当該ファンドの出資者様に対する償還、分配ともに全て完了しております。
なお、現在運用中のファンドにおいて、対象社が連帯保証人となる事業を裏付けとするものが一部ございますが、当該ファンドからの直接の融資先である特別目的会社と対象社との間に直接資本関係はなく、「裏付けとなる事業」と「対象社」は権利関係が切り離された状態となっております。また、当該ファンド運用当初より、裏付けとなる事業の権利等を全て保有する特別目的会社の持分のうち一部を当社グループの役員等が取得しており、 当該事業の運営を常に監視、把握できる状態のもと、 当該役員等主導のコンソーシアムにて継続的に事業の運営・開発を進めております。
これらのことから、対象社における外部環境・内部環境の変化により、当該ファンドが直接的な影響を受けることはございません。
今後、本件に関連してお知らせすべき事項が発生した場合は、速やかに公表いたしますが、対象社および対象社に関連する報道等について個別にお問い合わせをいただきましても、本お知らせ等にて公表された内容以上の回答はできかねますことをご了承いただけますと幸いです。
週刊新潮の記事のようです
調べてみると、このお知らせの元となったのは週刊新潮の記事のようです。
(新潮社より引用)
一番右に赤背景で書かれている、「太陽光発電会社の広告等は小泉純一郎」の件です。
SBIソーシャルレンディングでも問題になった会社です。
(関連記事)
www.sallowsl.com
大本と思われる会社は、今のところですが事実無根と主張しています。
SBIソーシャルレンディングが第三者委員会を立ち上げて究明にかかっている以上、事実はやがて(おそらく4月中とのこと)明らかになるでしょう。
火消しのお知らせ、だと思います
クラウドバンクからのお知らせもこの件で、週刊誌に記事が掲載されたことから火消しをするためのお知らせです。
実際、お知らせの中身を見ると
・対象の会社に関するファンドは全て償還済
・対象の会社が連帯保証人となる事業を裏付けにするものはあるが、この事業と対象の会社の権利関係は切り離されている
・特別目的会社に役員が入り込み、監視体制にある
ということで、現状において問題はなし、という内容になっています。
クラウドバンクは本日も変わらずファンドを募集していますし、過去に2回の行政処分(根っこは一つですが)を受けた苦い経験から、管理体制はかなりしっかりしている印象です。
少なくとも現状で、クラウドバンクのファンドに明らかな懸念はないと判断しています。
大事なこと
あらゆるメディアに共通ですが、特にスクープを売りにしているメディアは、記事が以下のような性質を持ちます。
・センセーショナルに書く
・憶測の部分を過大に書く
・陰謀が隠れている(隠している)ように書く
・自分の手柄のように書く
実際に週刊誌は複数の裁判を抱えており、敗訴もしています。最近ではこのネタが有名でしょうか。
ソースが大手だからと言って信用に足る、というわけではありませんが、今回のように元総理の名前を出しているのはスクープ狙いの性質が強いでしょう。
つまりそういうものだと色眼鏡をかけ、良いも悪いも冷静に見ることが大事だと思います。
そして最後は、松下翁が語ったように「雨が降っても自分のせい」です。