東証一部上場グループ会社、プロパティエージェントの運営する不動産投資型クラウドファンディング、「Rimple」の話題です。
3ヶ月ぶりの案件、11号が登場しました。内容を紹介します。
<目次>
Rimple's selection #11
・Rimple's selection #11
募集開始:3/5 18:00~(抽選式)
予定利率:3.9%
運用期間:6ヶ月
募集金額:3,710万円
劣後比率:30%
募集期間は3/5の18時から3/8の18時まで、当選の連絡は3/10の18時以降となるとのことです。
出資金は、当選連絡後に振り込む方式。
当選連絡~運用開始の間は2週間程度と短いですが、運用終了~最終分配までの間が1ヶ月以上あり、この間は利率が付かない資金拘束期間となることには注意が必要です。
利率が付かない資金拘束期間を約1.5ヶ月とした場合、資金拘束を加味した実質利率は3.1%程度になります。
安全性は高い投資だと思います
本案件は、「ガリシアヒルズ六本木」「ル・リオン牛込柳町」の2物件を対象とする、不動産投資型クラウドファンディングです。
実物不動産とは異なり、実際に不動産を所有するわけではない代わり、事業者と投資家の利害を一致するための「劣後出資」という仕組みがあります。
劣後出資比率は30%で、これは不動産の価値が30%落ちても、投資家の元本は損害を受けないことを意味します。
さらに本ファンドの場合、予定分配率の源泉は全てインカムゲイン(つまり家賃収入)であり、物件の値上がり益であるキャピタルゲインは見込まれていませんので、元本の安全性は一段高まっていると推定されます。
会員登録、ログイン後に閲覧できる鑑定評価額は、出資総額(投資家と事業者の出資合計)の5,300万円を超えています。
家賃収入がなくなると予定通りの利率分配が行われない、という懸念はありますが、元本については鑑定評価額と劣後出資を考えればかなり安全性が高いと思われます。
後は、抽選でどれだけ集まるか。4%を割った利率がどう評価されるか、でしょうか。
Rimple投資のメリットとデメリット
さらにRimpleへの投資は、物件の評価額や鑑定額だけではない安全性があると考えられます。
というのもRimpleにおける不動産投資型クラウドファンディング事業は、おそらく運営会社プロパティエージェントの「ドアノックツール」だと考えられるからです。
*ドアノックツール:主商材を潜在的な顧客に提案する前に、無料もしくは安価で提供される商材
四半期売上高が150億円以上あるプロパティエージェント社が、なぜ1案件数千万円のクラウドファンディングを行うかと言えば、それは目先の売上や利益のためではなく、プロパティエージェントの主業務への潜在顧客を増やすためでしょう。
お試し商品(クラウドファンディング)で不良品を掴まされた事業者から、主商材(現物不動産)を買おうとする人間はいません。ですからRimpleの案件には、失敗させられないというモチベーションができるわけです。
一方でデメリット(問題点)は、投資できるかどうかが運に関わる抽選型だということ。
しかし上記の通り、プロパティエージェント社はなるべく多くの顧客にリーチしたいので、抽選型が先着などになる可能性は高くないと思います。
なのでまずは会員登録をして、運試しがてら応募してみるという考え方がいいのではないでしょうか。