株式投資型クラウドファンディングで、朗報です。
ついに、待ち望んだ結果の第1号が出ました!
と言っても私は投資していないのですが、それでも喜ばしいですし、何はともあれめでたいことです。
<目次>
琉球アスティーダスポーツクラブ
株式投資型クラウドファンディング(Equity CrowdFunding、ECF)は、個人がスタートアップやベンチャー企業に投資できる投資商品です。
ECF事業者の「FUNDINNO(ファンディーノ)」で資金調達をした企業が、今回日本初の株式上場を果たしました。
今回に上場したのは、琉球アスティーダスポーツクラブ。2017年に誕生した、卓球のプロリーグ「Tリーグ」に所属するチームです。
東京プロマーケットに上場承認!
東京証券取引所は3/12、琉球アスティーダSCの東京プロマーケット(TPM)への上場を承認。実際の上場日付は3/30となります。
ただし東京プロマーケットはプロ投資家に参加を限っている市場で、一般の投資家は取引ができません。
また、FUNDINNOを通じて琉球アスティーダSCに投資した投資家には、株式のロックアップ条項が付いています。
これは株式公開後の一定期間、市場で持株を売却できないように制限する契約条項のことです。
プロ専用の特殊な市場、ロックアップ条項付きなど、一般のIPO(新規公開株)とは少し様相が違いますが、それでもECFの出口である「上場」を達成した企業が現れたことは、素直にめでたいです。
これはECFにとって間違いなくプラス材料。今後ECFがさらに発展していくことを祈念します!
ECFを巡る動き(規制緩和)
日本のECFに関連する制度にも動きがあります。
金融庁の市場制度ワーキンググループで、以下のような規制緩和案が提案されているとのことでした。
(③はECFとの関係が薄いですが、合わせて紹介します)
①私募債とECFを合わせた1億円の総額規制 → ECFのみで1億円の総額規制に?
②1案件への投資上限50万円 → 投資上限引き上げ?
③私募債の上限人数50人の通算期間6ヶ月 → 90日に短縮?
市場制度WGの資料は、下記のリンクからどうぞ。
特に①については、ある程度の規模になった会社が私募債で数億円~数十億円を調達したため、ECFで調達ができないという問題を引き起こします。
これはECFが実質的にアーリーステージ以外の会社へ投資できないことになり、投資する選択肢の妨げになっているため、規制が緩和されることを願います。