今回紹介するのは、カテゴリとしては「投資型」のクラウドファンディングになると思います。
投資対象は太陽光発電所。
融資型クラウドファンディングであれば、太陽光発電所を担保にして貸付を行うところ、今回の記事で紹介するのは太陽光発電所を直接所有するものです。
<目次>
約250円から購入できる、太陽光発電所
今回紹介するのは、「CHANGE」というサービス。
タイトルの通り、発電量1W(約250円)から太陽光発電所を小口所有できるというユニークなサービスです。
発電所への小口投資はユーザ数の増加を招き、管理コストが嵩んでしまうためにこれまでなら難しかったところ、クラウドファンディングの仕組みを導入することで実現したものだと解釈しています。
運営会社は「チェンジ・ザ・ワールド」、代表者は「池田友喜」氏。本社は山形県酒田市にあり、設立は2014年2月。
特にネガティブな情報は見当たらない一方、「東北グロースアクセラレーター」採択、経産省主催のJ-StartupTOHOKUに選定などの実績があり、地元高校との提携など地域貢献もされています。
CHANGEの特徴
CHANGEによる太陽光発電の小口投資には、以下のような特徴があります。
①1W(約250円)から投資可能、クレジットカード購入も可能
②発電量に応じて、毎月売電収入が分配される。Amazonギフト券でも受け取りOK
③メンテナンスは運営会社が担当、災害時保険にも加入
④売買自由
年間利回りはおおよそ7%前後。ただし発電所の価値は20年かけて漸減していきますので、最終的には20年間で満期通算利回りは40%程度になる計算です。
ユーザ数は2020年末時点で7,000名を突破、購入総額は2021年1月時点で6億円を超えており、着実に実績を積み上げていることが分かります。
基本的には長期保有向け
CHANGEはクラウドファンディングの仕組みで資金を集めていますが、多くのクラウドファンディングが数ヶ月~数年程度の投資スパンなのに対し、太陽光発電所は売電価格が固定である20年間に渡って投資を行うという違いがあります。
つまり、基本的には長期保有を前提としている投資です。
ただし流動性がないというわけではなく、常時売買可能という仕組みが流動性を担保しています。
常時売買可能とは言え、販売価格と買い取り価格の間にはスプレッドがありますので、購入即売却では収支はマイナスになります。
CHANGEの説明によると、太陽光発電所を購入してから約1年あとで「買取価格+売電収入」が元本を上回り、その後は利益が増えていきます。
そして最終的に20年経った時点で、発電所の買取価格はゼロになりCHANGE側へ無償譲渡されるという仕組みです。
複利効果もあります
さらに2021年2月からは、これまでチェンジコイン(1コイン=1円)として分配していた売電収入を、同額分のW(ワット)として分配するように変わりました。
分配されたWも発電所の小口投資に用いることができ、分配された売電収入がさらに売電収入を生むという複利効果が発生します。
この仕組み「ワットプラス」の誕生記念として、2021年3月末まで、10W(約2,500円)以上の商品購入でもれなく1Wがもらえるキャンペーンが開催中です。
興味のある方は検討してみてはどうでしょうか。