maneoで起きている、遅延案件の定点観測です。
私の投資している案件に限りますが、2021年3月時点での情報をまとめました。
<目次>
①沖縄・石垣市案件
沖縄の石垣市案件は、売却許可が下りました。
貸付額6億円に対し、最高の入札価格は4億5,180万円ですので、回収率は75%程度となる予定です。
パルティール社が申立てを行った競売につきまして、最高価買受申出人の入札価格4億5,180万円で売却許可決定がなされました。
今後、買受人(売却許可決定後、「最高価買受申出人」から呼称が変わります。)から指定期日内に代金が納付されますと、配当金の精算が行われ、回収金額が確定し、その回収金が裁判所から配当された後、該当する投資家の皆様に分配を行うこととなります。
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②北海道案件
*この二つの案件は、状況証拠的に同一と見られる貸付先のため、まとめます。
北海道エリアの案件は、外資系ファンド2社に購入打診を継続しているものの、特段の進展はない状況。
なお完全に支払不能状態にあるわけではなく、送金はされていますが、それぞれの貸付先事業者に対して貸金返還請求訴訟を申し立てており、第1回口頭弁論期日は4月20日とのことです。
片方の案件で訴訟を申し立てられているAN社は、かつてmaneoと資本提携関係にあったUBI社関連と思われることから、申立により状況が進んでいくことを期待します。
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③川崎市案件
今回記事にする中でも、もっとも解決から遠いところにあるのがこの案件でしょう。
担保物件は川崎市の土地建物ですが、とてもこれが12億円で売れるとは思えない診療所跡地であり、実際度重なる競売や特別売却でも結果は不売(成立せず)になっています。
借り手に対する債権者破産も認められているものの、2021年3月の第3回債権者集会でも売却先は見つからない状態が続き、状況は持ち越しとなりました。
案件の解決には、まだ長い時間がかかると思われます。
④京都市案件
京都市の案件も①の石垣市案件と同じように、売却許可が下りました。
貸付額2億2,000万円に対して8,320万円の回収なので、回収率は38%となります。
前回までにご報告のとおり、競売手続きに関しましては、最高価買受申出人の入札価格8,320万円で売却許可決定がなされました。
今後、買受人(売却許可決定後、「最高価買受申出人」から呼称が変わります。)から指定期日内に代金が納付されますと、配当金の精算が行われ、回収金額が確定し、その回収金が裁判所から配当された後、該当する投資家の皆様に分配を行うこととなります。
回収率が低いようにも思いますが、これはタイミングが悪すぎます。
対象案件は伏見稲荷大社の参道脇で、新型コロナが無ければ売買市場に出てくることもなかった案件。maneoを擁護するわけではないですが、当初プレミア付きの評価鑑定額を出したことは責められないと思います。
対象案件近くまで行って写真を撮ってきたのが、下記の記事です。
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