一般に売買されている「公募債」に対し、少額発行が可能な「私募債」に個人投資家が参加できるサービスが始まりました。
これまで当ブログで紹介しているクラウドファンディングとは少し異なる路線ですが、オンラインの投資サービスという点では共通しているので、記事にしてみます。
私募債投資に興味がある方は、このままどうぞ。
<目次>
会社名、サービス名ともに「Siiibo」
新たに私募債のオンライン投資サービスを開始したのは、株式会社Siiiboの同名のサービスです。
私募債取り扱いからして、日本語読みは「シーボ」でいいのでしょうか。なおアルファベットの「i」は3個です。
Siiiboが募集する私募債と、一般的に証券会社が取り扱う公募債とは何が違うのか、具体的にどういった私募債が取り扱われるかなどについて調べました。
社債の分類と特徴
会社が発行する社債は、証券会社等で取引される「公募債」と「私募債」に分けられます。
証券会社等で取引される公募債は、広く一般に募集されるもので、発行企業が限られ柔軟な商品設計はできません。
これに対して私募債はこれまで、適格機関投資家(プロ)のみが募集されていたところ、Siiiboの少人数私募債により個人投資家にも門戸が開かれた、ということになります。
Siiiboの募集する私募債には、下記のような特徴があります。
・50人未満の勧誘先に限定し募集
・少額発行可能
・柔軟な商品設計が可能
・オンラインで手続き完結
案件に応募すれば私募債を購入できるのではなく、「発行企業により50人未満の勧誘対象先に選ばれた投資家」が私募債を購入できるというところが、大きな特徴でしょう。
つまり投資家側だけではなく、社債を発行する企業側にも、投資家を選ぶ選択肢が存在するということです。
第一弾商品の紹介
Siiiboで募集される第一弾商品は、「定期社債」。
定期的(今回は6ヶ月とのこと)に、「そのまま保有するか/中途換金するか」を選べる社債です。
公募債と違い、私募債は譲渡制限があるために流動性が低いことがデメリットの一つですが、定期社債ではその流動性を確保しつつ、利息を得ることができる商品となっています。
Siiiboでの商品の特徴
以下、Siiiboにおける私募債の特徴について簡単にまとめます。
私もまだまだ勉強不足なところがありますので、会員登録&調査を進めて記事にしていきたいと思います。
(特に私募債の損益通算については、Siiiboの説明と他の説明で異なるところもあり、実際の投資前にはもう少し確認が必要だと思われます)
・投資金額は100万円~程度を想定
・譲渡は可能、ただし一部譲渡ではなく全部譲渡
・課税方式は源泉分離課税
幅広い投資家に合う商品かどうかは分かりませんが、投資家にとって選べる選択肢が多い、ということは悪いことではないでしょう。私ももう少し調べてみます。