SBI証券から、面白いニュースが飛び込んできました。
一般投資家を対象とした、国内初の債券STO(特典付き)が開始となります。
ブロックチェーン技術の産物であるSTO、今後の展開に注目です。
<目次>
STOとは?
STO(セキュリティ・トークン・オファリング)は、平たく言えばブロックチェーン技術を用いた資金調達の方法の一つです。
新規株式公開を意味するIPO(イニシャル・パブリック・オファリング)は、最初の(イニシャル)公開の(パブリック)売り出し(オファリング)という意味があります。
これに対してSTOは「セキュリティトークンの売り出し」という意味で、セキュリティトークンとは有価証券の性質を持つデジタルデータです。
(SBI証券公式サイトより引用)
暗号通貨の世界ではICO(イニシャル・コイン・オファリング)が活発に行われてきましたが、ICOは証券にひも付かず権利の証明にならないという問題点がありました。
ブロックチェーンによる分散台帳技術を利用しながらも、有価証券として権利証明ができるセキュリティトークンを売り出すというところに、STOの優位性があると思います。
債券の売出条件
今回売り出されている債券の条件は、以下の通りです。
・株式会社SBI証券第1回無担保円建てセキュリティトークン(ST)社債
申し込み期間:~4/26 14:00
予定利率:0.35%
期間:約1年
格付:A-
発行額:1億円
申込単位:10万円以上、10万円単位(上限は1口座500万円)
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利率0.35%、償還期間1年ということで、一般的な債券の条件と大きく変わりません。
発行額1億円というのはかなり小さめで、今回が債券STOのお試し販売、売れ行きの試金石にするという思惑があるのだと思います。
SBIならではの特典付き
ブロックチェーン技術を利用した金融関連で、個人投資家がもっとも盛り上がっているのはもちろん暗号通貨。
しかもSBIは暗号通貨の中でもXRP(リップル)推しということで、以下のような特典があります。
特典:債券の額面金額10万円につき、10XRPを付与
(4/27時点で債券を保有することが条件)
またXRPの受け取りには、SBIグループの暗号通貨事業者「SBI VCトレード」への会員登録が必要になります。
ハピタスからSBI VCトレードに登録することで、ポイントがもらえるプログラムがありました。
記事作成時点で1XRP=約130円なので、10万円の債券で10XRP≒1,300円もらえるということは、利率を1.3%程度上乗せする効果があります。
さらにXRPが上振れすれば利益は拡大する可能性もあり、暗号通貨のお試しにはちょうど良い債券と言えるのではないでしょうか。
SBI証券の大きな一手
今回の債券STOはまだ様子見ながら、将来的にSTOが一般的になるための一手になるのではないでしょうか。
SBI証券は2021年3月、600万口座を達成したことを記念&さらなる拡大のために、大きなキャンペーンを立て続けに打つことにしたようです。一例は下記の通り。
・25歳以下を対象に、国内現物株の手数料が実質無料
・証券総合口座の新規開設月から最大3カ月間、手数料が実質無料
・SBIハイブリッド預金の利率100倍キャンペーン
最終的には現物手数料を無料の方向へ持っていくということで、今後ますます取引環境が改善されることが期待されます。
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