融資型クラウドファンディングの営業者から、これまでになかった案件が登場しました。
今後の展開がどうなるかは分かりませんが、新たな流れの一つとして紹介します。
<目次>
レコチョク、エッグスとの提携
SAMURAI FUNDを運営するSAMURAI証券は、レコチョク社、無料音楽プラットフォーム「Eggs(エッグス)」を運営するエッグス社と提携を発表しました。
・レコチョク社の事業内容:
音楽配信サイト「レコチョク」
定額制音楽配信サービス「RecMusic」等の運営
・エッグス社:レコチョク社とタワーレコードが共同設立
インディーズを中心にした無料音楽プラットフォーム「Eggs(エッグス)」
音楽配信サービス「TOWER CLOUD(タワークラウド)」等の運営
これにより、SAMURAI証券が以前より検討していたという「エンタメ・事業型クラウドファンディングへの進出」に向けての一歩を踏み出したことになります。
二段構えの検討ステップ
SAMURAI FUNDの情報によると、今回の提携とそれによるファンド組成は、二段構えの一段目に位置しているそうです。
一段目のファンドは、アーティストが楽曲を音楽配信ストアにて配信した収益を分配原資とする、アーティスト支援のためのファンド。
さらに今回のファンドの結果を元にして、サービスの本格化や新たなプラットフォームを構築する検討に移る、ということです。
「今回のファンドの結果」というのは、ファンドへの資金の集まり具合もそうですが、ファンドが投資家に対して健全な利益をもたらし、プロジェクト規模の拡大に旨味がある(俗に言えば「スケールする」)かどうか、という点が重要な検討ポイントになりそうです。
ファンドの詳細
今回のファンドでは、特定のアーティストの特定の曲を対象にして実施されます。
アーティスト名は、4人組多国籍ガールズグループの「BananaLemon」。対象となるのはこのグループの新曲とのことです。この新曲が売れ、音楽配信ストアからの収益が多く手に入れば、それが投資家の利益になるという仕組みです。
所感
SAMURAI証券の親会社、SAMURAI &J PARTNERSの関係会社にはKeyHolkder社があり、そのKeyHolder社の子会社には今回対象となるアーティストが所属するゼスト社があります。
またSAMURAI FUNDには購入型クラウドファンディングの「SAMURAI FUND LITE」もあり、そこではアーティスト関係のクラウドファンディングをやっていることから、今回のファンド組成の流れになったのでしょう。
まだファンドの詳細などは不明ですが、これまでにはなかった「楽曲ファンド」がどういう展開を見せるのか、個人的に行く末が楽しみです。