今回はクラウドファンディングの中でも、主に不動産投資型に焦点を当てて、利率とリスクについての考えるところを書いていこうと思います。
クラウドファンディングには様々な類型があり、今回の話はすべてに当てはまるわけではないところにご注意下さい。
<目次>
リターンとリスクが比例する前提
投資においては一般論として、リターン(利益)とリスク(リターンの振れ幅)は比例する、というのが当然のことと言われています。
リターンとリスクが比例する理由は、需要と供給の関係と同じように考えることができます。
・高リターンで低リスクの案件 → 多くの投資家が集まるから、もっと低いリターンでもバランスが取れる
・低リターンで高リスクの案件 → 誰も投資しようとしないから、もっと高いリターンでないとバランスが取れない
一見当たり前のように見える上記の内容に、リターンとリスクが比例する前提、裏返せば「リターンとリスクのバランスが崩れる条件」が隠されています。
さて、それはなんでしょうか?
自由競争における目的
先ほどの需要と供給のバランス(投資で言えば、リターンとリスクのバランス)が成立するには、自由競争が成立しているという前提が必要です。
そして自由競争における買い手・売り手側の目的は、「ある商品を買って/売って、最大の利益を取ろうとすること」です。
この自由競争の目的を投資に当てはめれば、リターンとリスクのバランスが崩れた商品がなぜ出回らないか、その理由は簡単に言い換えられます。
・高リターンで低リスクの案件 → 売り手側(営業者)に利益がない
・低リターンで高リスクの案件 → 買い手側(投資家)に利益がない
ところが不動産投資型クラウドファンディングにおいては、売り手側(営業者)の利益は案件から得られるものばかりとは限りません。
ここに不動産投資型が、「高利率≒高リスク」と言い切れない理由があります。
将来を見据えたドアノックツール
不動産投資型クラウドファンディングの営業者は、クラウドファンディングだけを行っているわけではなく、多くの場合は不動産事業を営んでいます。
不動産事業では顧客(大家さん)を探す営業活動をする必要があり、一部の営業者においては、クラウドファンディングが潜在的な顧客にアプローチするためのドアノックツールとして利用されています。
さてここで、「リターンとリスクのバランスが崩れる条件」の答え合わせです。
・高リターンで低リスクの案件 → 多くの投資家が集まるから、もっと低いリターンでもバランスが取れる
この赤字部分がそのものが目的であるのなら、高リターンで低リスクな案件もあり得る、という結論になるわけです。
不動産投資型クラウドファンディングを営む多くの事業者では、クラウドファンディングが事業全体に占める割合は極めて少ないものです。
ドアノックツールとして利用するからには案件を失敗させることはできず、さらに失敗したらわずかな売上のために事業全体が影響をうけかねない。そんな危ない橋を営業者が渡るとは考えられず、保全を重視するのが妥当。
こういった理由から、特にドアノックツールとして利用される不動産投資型は、比較的安全と考えられるわけです。
高利率案件の紹介
最後に、ドアノックツールと考えられる高利率案件の紹介です。
・Victory Fund
投資金額に応じ、上乗せ後の利率は実に12%。
2号案件も年利10%と、一定のリスクはありますがなかなかの高利率です。
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・COZUCHI
さらにキャピタルゲインが発生すれば投資家側にも還元される仕組みが特長。
・利回り不動産
7%、6ヶ月程度の案件が中心。
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