融資型クラウドファンディングの「CAMPFIRE Owners(キャンプファイヤーオーナーズ)」から、定番となるシリーズファンドが登場しました。
しかも今回は為替ヘッジが導入され、より安定化した収益が見込まれます。
<目次>
カンボジア農家支援ファンド8号
今回初めて為替ヘッジが導入されたのは、「カンボジア農家支援ファンド8号」です。
・カンボジア農家支援ファンド8号
募集開始:5/24 11:00~
予定利率:4.0%
運用期間:10ヶ月
保全など:カンボジア中央銀行から認可を受けたJC FINANCEへのリコースローン
カンボジアではまだ銀行等から融資を受けられず、農機具(重機)を購入できない農家がいることに着目し、農機そのものを動産担保とするオリジナルのローンを開発して、農家の支援を行うJC FINANCEへの投資案件です。
これまでもCAMPFIRE Ownersでは7回の募集が行われ、全てが成立してきました。今回は初のヘッジ付き案件となっています。
案件の詳細、ヘッジによる条件変更
これまでの7回のファンドとは異なり、今回のファンドは為替ヘッジが付いているため、為替レートの影響を受けないものになっています。
(為替リスクを完全に排除するものではなく、利息部分にはヘッジがないのは注意です)
一方で、為替ヘッジの分だけ利率は落ちており、これまでは米ドル建てで利率6%だったのが、今回の円建てでは4%です。
為替ヘッジの有無については人それぞれの意見があるでしょうが、私の場合は賛成です。
融資型や不動産投資型のクラウドファンディングの特長の一つは「収益が読みやすいインカムゲイン投資」であり、為替リスクはそのインカムゲインを不安定化させるから、という意見です。
米ドルやユーロであればまだしも、変動幅が大きな新興国通貨であれば、為替ヘッジは必須だとも考えます。
案件のリスク
今回の貸付先は、カンボジア中央銀行から正式な認可を受けた金融機関の「JC FINANCE」で、担保はありませんがJC FINANCEへのリコースローンという扱いになります。
そのため、農家に貸し付けた資金が焦げ付いたとしても、JC FINANCEが返済できれば元本は守られることになります。
一方でJC FINANCEが破綻、あるいはCAMPFIREが破綻(*)すれば、元本は損失を受けます。
*ただしCAMPFIREは農家支援ビジネスを行わないので、JC FINANCEとあわせて破綻する可能性は低いです。
本案件は、最近良く聞くようになったESG投資(環境・社会・ガバナンスを重視した企業への投資)の側面も持ちます。
ESG投資は個人的に、安定的な投資家への利益を前提とすれば「アリ」と思っています。このファンドはこれまでに償還実績もあり、私も投資実績があるので、資金が間に合えば追加で出資したいと思います。