東証一部上場のトーセイが運営する不動産投資型クラウドファンディング、「TREC FUNDING(トレックファンディング)」で、初の償還が達成されました。
上場企業の運営ということで安心はしていますが、それでも最初の償還はめでたいものです。内容を紹介します。
<目次>
償還されたファンド
今回償還されたのは、「TREC2号 川崎オフィスビル投資ファンド」です。最終成績は以下の通り。
予定利率:5.22%→8.61%
運用期間:3年→約3ヶ月
募集総額:3億2,540万円
保全など:トーセイ社とのセイムボート投資
当初の運用期間が3年だったところ、売却が好調であり3ヶ月で売れました。
これはもともと、不動産投資型クラウドファンディングには期限前売却が織り込まれていますので、「こういうこともあるよね」という印象です。
当初予定よりも運用利率が上振れして償還されたのは、さすがトーセイの目利き、といったところでしょうか。
最終的な運用結果は**%!
今回の予定運用利率は年利5.22%だったところ、最終的な運用利率は8.61%。
私は100万円投資し、運用期間100日で、税引き後の利付きは¥18,765でした。
実際には2号ファンドに募集した人全員に、「投資額の1%」がキャンペーンで現金プレゼントされています。
このボーナスを運用期間100日で計算すると、税引き前換算で4.59%相当。
運用益8.61%にボーナスを加えると、最終的な運用益は年利13.2%相当という、かなりの好成績で案件が終了しました。万歳。
TREC FUNDINGの仕組み
TREC FUNDINGには優先劣後出資の仕組みはなく、案件に投資家とトーセイの両者が投資し、ファンドの運用益(もしくは損)が出れば、その損益は投資家とトーセイの双方が分け合う「セイムボート投資」の仕組みを採用しています。
TREC FUNDINGの説明によれば、現在時点の不動産の鑑定評価額の90%程度をターゲットにして取得選定を行っている(つまり、仮に取得した後すぐに市場売却すれば、理論上10%の利益が得られる)とあります。
(*ただしこのターゲット価格は、物件により差があるので確認要です)
不動産の評価額が10%程度下落しても、投資元本割れが起きない可能性が高いという意味で、この10%が実質的な優先劣後方式における劣後部分のバッファになっています。