先日の話ですが、maneoプラットフォームを利用していた事業者の一つ、株式会社Cash Flow Financeが破産宣告を受けたという一報がありました。
私の中ではそれほどの驚きでもなかったのですが、融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)は一つの区切りを迎えていると思います。
一方でソーシャルレンディングの界隈には、今後が楽しみな新展開もあります。今回はその新展開について紹介します。
<目次>
日経ビジネスが取り上げた「復権」
日経ビジネスに先日、「高島屋に福岡銀行……大企業が担うソーシャルレンディング「復権」」という内容が取り上げられました。
これまでの融資目的だけではなく、客との接点ツール、マーケティングツールとしてソーシャルレンディングを利用する、新しい取り組みが始まっているという内容です。
記者のお名前に覚えがあるなと思ったら、私が日経ビジネスに初登場した時に取材を受けていました。
融資型クラウドファンディングに逆風が吹く中で、こういった前向きな論調はありがたいです。
福岡銀行がFundsでファンド組成
記事内で取り上げられていたのは、まず福岡銀行。
日本の地銀が融資型クラウドファンディングで案件を組成するのは、これが始めてのことだと思います。
本来であれば銀行が直接融資すれば、融資先も銀行も有利な条件となるのですが、それでもソーシャルレンディングで募集した理由は「ファン作り」です。
こういったファンドを組成することで情報が伝わり、マーケティングの手法として利用できます。
(つまり、この記事もその一部となっているわけで)
資金調達とファン作り、マーケティングを同時に行うというのは、まちがいなくソーシャルレンディングにおける新展開と呼べるでしょう。
髙島屋ソーシャルレンディングはFUELで組成
高島屋の金融子会社である高島屋ファイナンシャル・パートナーズが、FUELのプラットフォーム上で「髙島屋ソーシャルレンディング」を立ち上げます。
「高島屋ブランドを使ってクラウドファンディングを始めれば、既存の顧客層とは違う客層にアプローチできる」
というのが、設立の目的。
第1号となる案件は、一部上場企業の日本管理センターと提携して、サービス付き高齢者向け住宅の案件となるそうです。
この夏にはファンドが組成され、利回りは2~3%程度となる予定とのことです。
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www.sallowsl.com
まとめとキャンペーン情報
ソーシャルレンディングはかつてはmaneo、最近はSBIで問題が起き、現在は残念ながら逆風が吹いている状態です。
一方で上記のように、福岡銀行や髙島屋など、大手によるソーシャルレンディングの再構成が起きているのも確かなことで、今後が楽しみです。
(さらにまだ公表できないのですが、その業界では知らぬ者がいないほどの有名企業が、ソーシャルレンディングに加わる予定があるという情報も入っています)
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(ただし、すでにFUELのどこかのサービスに登録していた場合は対象外です)