証券会社大手の「大和証券」が、ロボットアドバイザーに参入しています。
サービスの名前は「ダイワファンドラップオンライン」。特長や同種サービスとの違いについて紹介します。
<目次>
「ダイワファンドラップオンライン」
最大手証券会社の一つ、大和証券から「ダイワファンドラップオンライン」が登場しています。
ファンドラップという名前は付いていますが、中身はロボットアドバイザーです。
対面販売の証券会社と言うと、最低投資金額が高いイメージがあるのですが、ダイワファンドラップオンラインの最低投資金額はなんと1万円。
これも世の中の流れなのでしょうが、大和証券で1万円からの自動分散投資ができるというのは、時代が変わったものだとしみじみ思ってしまいます。
ダイワファンドラップオンライン 最大の強み
ダイワファンドラップオンラインの最大の強みは、何と言ってもバックが大和証券であること。
最近大きく成長を遂げている証券会社はSBIやマネックス、楽天などのオンライン証券会社が中心ですが、大和証券の預かり資産はそれら3社を足したよりも多く、約80兆円と日本第2位(*)です。
(*出典:https://moneytimes.jp/archives/1934)
大和証券での投資一任契約に基づくラップ口座の預り金額は2.4兆円と、日本最大のロボットアドバイザーであるウェルスナビの預かり総額の5倍弱。
これだけの資金規模と、100年を超える歴史の信頼が、ダイワファンドラップオンライン最大の特長であり強みだと思います。
ゴールベースの資産管理
ダイワファンドラップオンラインでは、アメリカなどの金融先進国で主流となりつつある「ゴールベース資産管理手法」に基づき、資産運用のプロセスを自動化していることも特長です。
ゴールベース資産管理手法は、やみくもに資産の拡大を狙って投資を行うのではなく、ライフプランのゴール実現に向けて投資家と証券会社が手を取り合う形で行う資産運用のことで、米国の富裕層の中で広く取り入れられているとのこと。
これまでのロボットアドバイザーにはなかった、「資産運用の目標地点はどこか?」という視点が取り入れられています。
主要ロボアドとの比較
ダイワファンドラップオンラインを、他の主要なロボットアドバイザーと比較してみた結果が以下の表です。
赤字部分は、個人的見解で相対的に有利あるいは特長と思われる点です。
投資対象がETFではなく株式・債券・REITで一部ヘッジ有りという部分は、これまでのロボアドにはなかった特色です。
また、窓口サポートやライフプランが充実しているのはさすが大手証券といった特長で、ロボットアドバイザー投資を通じて大和証券の知見をライフプランに生かしたい、という層にマッチするサービスになっていると思います。
一方で手数料は他ロボットアドバイザーと同等程度で、手数料軽減措置がないとことはデメリット。この点は今後の改善に期待したいと思います。