今回は遅延の話題です。
得があれば損もあるのが投資の世界。遅延と貸倒は、クラウドファンディング投資では(残念ながら)付きものです。
<目次>
北海道エリアの2案件
今回対象になるのは、maneoで2018年9月に投資を行い、2020年9月に遅延が発生した2案件です。
上記の通り、私の投資額はそれぞれ70万円です。
これら2案件は貸付先は別会社のように見えますが、これまでの経緯がまったく同じであることから、おそらく同じ会社(少なくとも近い関係にある会社)だと思われます。
新型コロナの問題も重なり、担保物件が売却できていないための遅延となりましたが、送金は行われています。
この送金ペースですと、10年くらいで償還されるのではないでしょうか(棒読み)。
現在の状況
これらの案件においては、2021年7月で貸金返還請求訴訟の勝訴判決があり、これを受けて根抵当権への質権設定が可能となりました。
また収益物件の売却促進のため、対象不動産の賃借人の株式を上場企業に譲渡する契約が締結された、とのこと。
物件売却先として交渉しているファンド会社は、物件取得意欲はあるものの、検討には時間を要するため継続してコンタクトを実施。さらに新たな購入打診や借り換え打診も行われているという報告です。
送金は予定通り行われていますので、遅延しているファンドの原資は徐々に減っている状態。
さすがに10年はかからないと思いますが、できるだけ早いうちに、できるだけ多くの償還を期待したいところです。
それにしてもパルティール社は債権回収の専門だけあり、程度の違いはありますが回収活動を良く進めていると思います。これからも実力を遺憾なく発揮してくれることを願います。
得はもちろん、損も利用します
得のみの投資というのは理想ですが、実際はそんなわけありませんし、「得だけ」という状況はどこか不健全でもあります。
投資におけるリスク(=リターンの不確実性)は不可避であり、避けようとするより分散管理を考えるべきでしょう。そしてもう一つ、損が出たならそれを利用するという考え方が重要だと思います。
利用する、というのは今後の糧にすることを含みますが、それだけではありません。
雑所得の相殺を用いて支払い済みの所得税を還付することもできますし、例えば私が会社を辞めた後なら、遅延・貸倒を上手く使うことで所得を大幅に抑え込むこともできます。
禍福はあざなえる縄のごとし・・・とはちょっと違いますが、損失が起きたことは今さらやり直すことができません。
なら、起きてしまった損失も利用してやろうという考え方が大事でしょう。