不動産投資型クラウドファンディング、COZUCHI(コズチ)の話題です。
現在募集中の案件についての紹介です。中の人曰く「経験者向け」とのことでした。
<目次>
中央区八丁堀 開発用地
COZUCHIでは現在、「中央区八丁堀 開発用地」が抽選募集中です。
・中央区八丁堀 開発用地
募集予定:~10/18 13:00(抽選式)
予定年利:6.0%
運用期間:12ヶ月
募集金額:1億1,700万円
保全など:優先劣後方式 劣後比率20%弱
対象となる物件の住所は、「 東京都中央区湊3丁目14-4」。木造瓦葺2階建、土地面積85m2ほどの店舗&住居です。
今回の物件は権利関係がかなり複雑で、そのため割安での購入ができたとのこと。次に、その権利関係について(私が理解した範囲で)説明します。
背景の説明①(使用賃借)
元々この物件は、A氏(今回物件を売りたいと申し出た相手)が土地全てと建物の約半分、B氏が建物の約半分を所有し、B氏もこの建物に居住していました。
ただしB氏は賃貸料を払っているわけではなく、A氏との親族という関係もあって、土地代は無料で居住していました(使用賃借というらしいです)
背景の説明②(現在の状況)
B氏の死去により、C氏・D氏が法定相続人となりましたが、使用賃借は相続対象外のため消滅。
C氏・D氏は新型コロナ下で思うように動けず、相続放棄を行わなかったため、本来なら更地にして返却する義務があるところ、債務不履行が発生している状況です。
今回A氏が転居のため物件売却することになりましたが、上記のように権利関係が複雑なため買い手がなかなか付かず、事業者が割安な価格で買い取ることになった、というのが背景です。
事業者の弁護士と精査したところ、裁判において問題になる可能性は低いとのことですが、万が一訴訟になった場合は事業者が投資家の出資分を適正な価格で買い戻す予定です。
なんとも不動産投資事業者らしい案件で、なかなか面白いとです。
なぜこんなに人気?
そこそこ複雑な権利関係で、対応策は用意されているとは言え訴訟リスクが皆無ではなく、そのわりには年利6%という通常利率の案件がなぜ人気になるかというと、そこはCOZUCHIの大きな特長によるものです。
通常の不動産投資型クラウドファンディングとは異なり、COZUCHIでは目標リターンを上回った場合、その一部を投資家に還元する仕組みがあります。
本案件ではキャピタルゲインの25%が割り当て予定で、「割安に買えた=目標リターンの上振れが期待される」ということから人気が集まっているのでは、と思います(私も抽選参加してます)。