今回はいつにも増して、個人的な日記のようなものです。
退職を機に、今考えていることを率直に書いてみました。これぞ本来のブログ(Web+Log)かと。
まとまりのない文章ですが、興味ある方はどうぞ。
<目次>
会社仕事について
私が最終出勤を終えた勤め先は、上場している製造業です。
そこそこ図体は大きな会社ですので、海外を含めた様々な拠点があり、多くの部署を抱えています。
ジョブホッパー(色々な職を転々とすること)という言葉がありますが、私はさしずめ「社内ジョブホッパー」でした。
開発研究から工場支援にバックヤードまで、自分の本職はなんだったか分からなくなるほど様々な業務を担当し、その結果としていつの間にか、何でも屋という立場になっていきました。
本職を持たない何でも屋、落下傘部隊のような仕事をしていたので、必要なスキルはその都度取り付けたり取り外したりして対応していました。今思えば、上司にとっては使い勝手のいい駒だったと思います。
(こちらもその立場を利用していたので、おあいこ様です)
退職理由について
退職理由の最大のものは、「会社の収入がなくても暮らせる目処が付いた」から。
加えてFI(経済的独立)を果たしたことにより、会社の行く末に何の興味も抱かなくなったことがあります。
仕事そのものは楽しい(属人化してて自分の勝手にできるから当たり前)のですが、FIしたことで会社で起こる様々な厄介ごとを「給料のうち」と思って飲み込めなくなりました。
一例として、上司が私に新しい仕事を振ったことがあります。もちろん今の仕事はそのまま、仕事量純増です。
新しい仕事を振られた理由は「分かりやすい成果を出すため」で、組織の人事評価の理屈でした。分かりにくい仕事をこなしているだけでは評価できない、という何とも肩をすくめたくなる理由です。
その仕事が実務以外の部分を多く含み、実務以外興味のない私には苦痛だったので、プロジェクトが失敗に終わるように誘導しておいたところ、本当に失敗してびっくりしました。
今の心持ち
FIを達成し、会社の行く末に何の興味も持たなくなった時点で、会社への興味はなくなりました。
なので20年前後勤めた会社を辞めた今も、特に感慨はありません。正直なところもう少し何か感じるかと思ったのですが、ほぼ平常心なのは少し驚きでした。
*こうした文章を書こうとするくらいには、高揚感のようなものはあったのでしょうが。
例えるなら、中学校や高校の卒業式くらいの心持ちでしょうか。一つの区切りは感じますが、それ以外には特に何も思うところはありません。
今の会社に入社したのが縁なら、今回退職するも縁。私は離れることもご縁のうちだと思っています。
人の悪い言い方をすれば、私の会社はFIを達成してまで働こうと思えるほど魅力的ではなかった、ということです。
これは退職にあたっての人事部面談でも言ったのですが、「お金の心配がなくなっても、なお働きたいと思える職場を作る」ことは、これからの日本の会社にとって重要になる課題だと思っています。
今後について
・しばらくは役所関係の手続きでドタバタ
・投資は継続、ブログも継続
・ご縁があれば色々な仕事をやってみたい(お声がけお待ちしてます!)
・行きたい場所も温泉もいっぱい
・運動もしないと
やりたいことはまだたくさんあり、何より幸せなのは「やってもやらなくても、どこまでやってもいい」という自由を得たことです。
ただ私の場合、会社勤めの最後の半年ほどはすでに惰性で仕事をしていたようなものなので、退職して突然幸福度が上がったということはありません。
生活レベルを上げると戻すのが難しいのと同じく、幸福レベルも急な上がりすぎは良くないと思いますので、ぼちぼち幸せを噛みしめるくらいが私に合っていると思います。
最後に:FIREとYOLOの間
最後に、今感じていることを一つ。
FIRE(*)とYOLO(**)は良く対比されますが、FIREはYOLOに包摂されるという方が正確なのではないかと感じています。
*本来の意味のFIREで、徹底的な節約で貯蓄率を上げて早期退職すること
**You Only Live Once、人生は一度しかない=今を楽しむという考え方
YOLOは当然の真実ですが、人生をどう楽しむかは人それぞれ。人生を楽しむ選択肢の一つとして、FIREがあるのではないでしょうか。