今回はクラウドファンディング全般について。
私がメインとしているクラウドファンディング投資が向く人、向かない人の属性を言語化してみました。
<目次>
クラウドファンディング投資について
まず最初に、クラウドファンディングのおさらいについて。
クラウドファンディングというと、例えばCAMPFIRE、Makuake、ReadyForなどの購入型(支援型)を思いつくことが多いと思いますが、私がメインとしているのは「投資型」のクラウドファンディングです。
「クラウドファンディング」は株や投信、債券のように特定の投資商品を指す用語ではなく、オンラインで不特定多数の人から資金を集めるという仕組みそのものを指します。
その集めた資金を何に使うかによって、クラウドファンディングは様々な類型に分けられ、様々な投資商品を生み出すプラットホームになります。
クラウドファンディングの類型については、下記の記事もどうぞ。
(参考記事)
www.sallowsl.com
クラウドファンディングの特色と、注意事項
クラウドファンディングは類型によって多少の違いはありますが、おおむね以下のような特徴を持ちます。
・(見た目上)日々の値動きのない、インカムゲイン投資
・買方、売方の区別がない(ショートできない)
・流動性は劣る場合が多い
・現金リターン以外のユニークなリターンもある
これらの特徴から、クラウドファンディングが向く人・向かない人の属性を考えてみます。
それと注意事項ですが、「向く人・向かない人」というのはあくまでも一般的な傾向であり、ゼロイチのデジタルで考えるものではありません。
合わせて投資は人が行うものである以上、最後はその人の嗜好によるところが大きいということをお断りしておきます。
クラファン投資に「向かない人」
さてまずは、クラファン投資が向かない人の属性について。
①資産構築の途上である
→クラファン投資はインカムゲイン投資であり、キャピタルゲインが見込めません。
同じくNasdaq100を対象とするQQQとQYLDで、リターン込みの総パフォーマンスはQQQに軍配が上がるように、資産の雪だるまを大きくしていく段階においては、キャピタルゲインが見込める投資を選んだ方が有利と考えられます。
②ほったらかしで投資をしたい/投資にシンプルさを求める
→クラファン投資は、投資をすれば後はほったらかしでいいのですが、投資をする前には調査が必要です。
また、複数の事業者に口座開設をする手間を考えると、投資にシンプルさを求める場合は不向きでしょう。
*下記Funds(ファンズ)のように、上場企業を中心とした複数企業に貸付できるものもあります
③手法が確立された投資を好む
→クラウドファンディング投資はまだ新しい投資で、古くからある投資と比べると様々な不確実性を内包しています。
裏を返せばそれが面白く、また好機が眠っているとも言えるのですが、手法が確立された投資を好む属性向きではありません。
クラファン投資に「向く人」
クラファン投資に向く人の属性は、先ほどの向かない人の属性を逆転させれば得られます。
・・・と言うだけでは身も蓋もないので、追加でポイントを三つほど。
④日々の値動きを気にする必要が無い
→買方/売方の別が存在せず、投資家同士が対立関係とならない。
また買い時/売り時が存在しないため、手元資金があるタイミングで好きに投資を行うことができる。
⑤インカム至上主義との相性良し
→言葉の通りです。
投資した金額を、「インカムのために捧げた資金」と言い切ってしまえる人であれば、クラウドファンディング投資は有力な選択肢の一つになるでしょう。
(関連記事)
www.sallowsl.com
⑥金銭以外のリターンの楽しみ
→クラウドファンディング投資には、金銭以外のリターンがある案件もあります。
株式投資に優待投資があるように、優待特典を楽しみに投資をするというのも、一つの形ではないかと思います。
(関連記事1)
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(関連記事2)
www.sallowsl.com
まとめ:経験は良いことです
以上、今回はクラウドファンディング投資に向く人、向かない人についてまとめてみました。
繰り返しになりますが、今回の向き不向きはあくまでも一般的な属性であって、最終的に投資は自分の思考と嗜好、責任で行うべきものです。
今回の記事で「向く属性」だったからと言ってクラファンを推奨するものではありませんし、その逆もまたしかり。
もう一つ重要なのは、何事も経験だということ。
例えば多くの人に向くインデックス投資と言えど、それが最適でなくなる外部状況の変化、あるいは自分自身の変化がいつ起こらないとも限りません。
その際に用意しておく次の選択肢として、(実際に投資するかどうかはさておき)知識は無駄にならないと考えます。