AIを搭載したロボットアドバイザー、「ROBO PRO(ロボプロ)」の話題です。
今回は、2022年の初っぱなからいきなり暴落した相場を、ロボプロがどう回避したのかについて紹介します。
<目次>
ロボプロの特徴
*このチャプターは、ROBO PRO(ロボプロ)の初心者向け説明です。すでにご存じの方は飛ばして下さい
ROBO PRO(ロボプロ)は、FOLIO社が運営するロボットアドバイザーで、入金することにより自動的に分散投資まで行うサービスです。
他のロボットアドバイザーとROBO PROの大きな違いは、ROBO PROが「AIを搭載し、ポートフォリオを動的に変化させる」という点にあります。
通常のロボットアドバイザーが行っているのは、上記の水色の部分のみ。
ROBO PROは膨大なマーケットデータを読み込み、機械学習とリターン予測を行って、定期的(通常は1ヶ月ごと)にポートフォリオを動的に変化させるロボットアドバイザーです。
2022年1月下旬の下落
2022年1月、米国株は大きく値を下げました。
理由は地政学上のリスクや新型コロナのオミクロン株、あるいは利上げ観測など複数要因でしょうが、結果としてVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)は、1ヶ月前の値より-8.5%程度になっています。
(ここ1ヶ月のVTI推移。Bloombergより引用)
一方でこの間、AIによってポートフォリオを動的に変化させるROBO PROは、ほぼ値を下げていません(入金分を補正すると0.7%程度の下落)。
(ROBO PRO 1ヶ月の推移。期間内の入金は10万円)
この差がどこから来ているのか、次で説明します。
下落回避の理由
ROBO PRO(ロボプロ)が米国株の下落を回避できたのは、ROBO PROのポートフォリオゆえです。
ロボプロでは2021年12月の時点で、ポートフォリオから米国株が姿を消しており、現在もその状況は継続中。
この記事を書いている現在、ロボプロのポートフォリオの約半分を占める株は、全て新興国株です。
12月の時点でROBO PROは米国株を全て売却し、1月の米国株の下落を回避したことになります。
(参考記事)
www.sallowsl.com
まとめ:ここ1ヶ月の値動き
下記、Bloombergから引用したここ1ヶ月の値動きです。
米国株(青:VTI)に比べ、現在ロボプロのポートフォリオを占める新興国株(オレンジ:VWO)、米国債券(赤:BND)、ゴールド(緑:GLD)は下げていません。
今回の2022年1月の下落をAIがどのようにして予測したかは分かりませんが、結果論としてAIの判断は正解だった、ということになると思います。
もちろん長期的目線から見たら、今回の米国株の下げは一時的なものであり、経済成長は今後も続いていく可能性が高いでしょう。
しかし、目線を一つに執着する必要はありません。
下記記事のようにS&P500よりもリターン/リスクバランスに優れ、今回の急落を結果的に予測したAIによる投資もまた有力な方法だと考え、私は一部資金を投入しています。
(関連記事)
www.sallowsl.com