融資型クラウドファンディング、「SAMURAI(サムライ)」の話題です。
私が知る限り、おそらく初ではないでしょうか。一つの貸付先に三つの事業者が案件を組成するという現象が発生しています。
<目次>
案件の情報
今回話題にしているSAMURAIの案件は、「7年連続増収増益の収益不動産デベロッパー#1」です。
・7年連続増収増益の収益不動産デベロッパー#1
予定年利:5.0%
運用期間:7ヶ月
募集金額:5,000万円
保全など:代表者連帯保証
融資型クラウドファンディングの営業者、SAMURAI ASSET FINANCE社がシティホームズ社に対して実行済みである5,000万円のバックファイナンスとして、この案件が組成されています。
シティホームズ社は2021年3月期決算では売上高約80億円、7年連続増収増益。
資金の使途は、貸付資金等を用い取得した物件をリフォームし、その後売却するもの。
この不動産の売却資金が本件貸付の返済原資となる予定で、状況によっては他金融機関からの借換えも視野に入れているとのこと。
全体の仕組みとしては、一般的な融資型の案件だと思います。
投資特典
今回のファンドには、投資特典が付いています。
30万円以上の投資で、麻布十番などにお店を構える「焼肉 ブルズ」の焼肉のたれ、50万円以上だとそれに加えて
「焼肉 ブルズ」で利用できる金券がもらえます。
この焼肉のたれは私も持っていますが、もみダレやつけダレは上品な味で焼肉以外にも肉じゃがなどに利用でき、オニオンソースはキャベツ千切りなどにドレッシングとして利用できる、なかなか用途の広いタレでした。
こういう事業者が増えてくるのでしょうか?
すでにいくつかの融資型クラウドファンディングで投資されている方なら、先ほどの「特典」の部分で気付くかもしれませんが、シティホームズ社はSAMURAI FUND以外の融資型クラウドファンディングでも案件を募集しています。
私もそのような案件にいくつか投資し、焼肉ブルズの焼肉セットを受け取りました。
(参考記事1)
www.sallowsl.com
(参考記事2)
www.sallowsl.com
案件説明によるとシティホームズ社は「クラウドファンディングを活用した資金調達にも積極的」となっており、今後は融資型クラウドファンディングを利用した資金調達も多角化してくるのかもしれません。
「なんで銀行で借りないの?」という疑問はもっともですが、銀行は「晴れた日に傘を貸し、雨の日には取り上げる」という性質を多かれ少なかれ持っています。
利率的に少し不利であっても、銀行以外の資金調達ルートを開拓しようとする動きは自然なことですし、そういったところの資金需要を埋めるのが融資型クラウドファンディングの存在意義であり、投資の妙味だと考えています。