株式投資型クラウドファンディング(ECF)の「ユニコーン」の話題です。
新たに募集される案件は、これからの高齢化時代に重要となってくる技術でしょう。
<目次>
「トータルブレインケア」募集要項
今回ユニコーンで募集されるECF(株式投資型クラウドファンディング)案件は、「トータルブレインケア社」です。
・株式会社トータルブレインケア
募集期間:3/2 18:00~3/6 23:59
募集金額:1,000万円(上限5,400万円)
募集単位:10株(10万円)~50株
トータルブレインケア社は、認知機能に関するクラウドシステム「CogEvo」の販売、認知機能等に関するプログラムの開発事業を行うベンチャー企業です。
すでにユニコーンのプラットホームで、2021年8月に第1回の資金調達を行っており、今回はそれに続く第2回の資金調達ということになります。
「CogEvo」の紹介
トータルブレインケア社のサービスである「CogEvo」は、「認知機能を見える化」することにより、高齢化社会に伴う社会課題を解決し、生涯現役社会を実現することを目指すものです。
CogEvoは認知機能を「見当識」「注意力」「記憶力」「計画力」「空間認識力」の5つに分類し、専門家が監修した12種のタスクで、エビデンスに基づいた質の高いトレーニングを提供するというもの。
下記は前回募集時の資料から抜粋した12種のタスクですが、いい頭の体操になりそうで、認知機能云々を抜きにしても個人的にやってみたいです。
*ただ認知機能調査目的とすると簡単すぎるかもしれないので、モードにHARDとかLUNATICとかあるのでしょうか(笑)
前回からの進捗
トータルブレインケア社は前回の資金調達を研究開発や人員拡充に充て、前回からアシックス、SOMPOケア、日本ハムなど多様な企業との連携を実現しています。
類似品が登場しないとは限りませんが、医療機関、研究機関からの支持も得ている中、うまくプレゼンスを発揮していければ、同様の商品がでてきたとしても優位性を発揮できる可能性はあるでしょう。
トータルブレインケア社の2021/10期売上は9,202万円、利益はマイナス1,168万円。
これは、2021年8月に第1回の募集をした際の計画(売上9,000万円、利益マイナス1,000万円)とほぼ同程度であり、おおむね計画通りの事業進捗となっていると言えそうです。
株主優待とエンジェル税制
今回のトータルブレインケア社案件には、株主優待が用意されています。
投資金額に関わらず、認知機能の変化を確認できる「CogEvo®パーソナル 無料チケット(*)」が無料。ちなみに調べたところ、月額利用料1,650円でした。
*ただし、登録時から1年以内
また本案件は「エンジェル税制優遇措置B」の対象です。
優遇措置Bの対象に投資すると、ベンチャー企業への投資額全額をその年の他の株式譲渡益から控除することが可能です。