今回は資産構築に関する雑記です。資産構築中の方、いずれはFIREを目指す方の参考になれば幸いです。
タイトル通り、現状の日本においてはFI(経済的自立)と同様、「FP」という考えも大事になるという話題です。
<目次>
FIは分かる、けどFPって?
FIRE(Financial Independence, Retire Early)という言葉は、最近良く聞かれるようになりました。
最近まで「セミリタイア」という言葉の方が有名でしたが、FIREはそれに似た概念として急速に市民権を得つつあります。
個人的な意見では、FIREはセミリタイアと比べ、以下のような違いがあると感じています。
・FIREは必ずしも仕事を辞めるわけではなく、自分の好きな仕事を好きなように行う選択肢を持つこと
・選択肢を持てる前提であるFI(経済的自立)に重きを置いている
そんなわけでFIREについてはFI(経済的自立)が重要だと思うのですが、現代の日本においてもう一つ重要なのは、FPという考えです。
FPはフィナンシャルプランナーの略・・・ではなく、Fake Poor(偽りの貧困)の略です。
世の中は弱者に優しい(真偽問わず)
最近では多少趨勢が変わってきたかもしれませんが、現代の日本はおおむね弱者(本当の弱者でも、偽りの弱者でも)に優しい作りになっていると思います。
(選挙権が納めた税によらず与えられ、平等に一人一票となっている以上は当然のことですが)
とは言え社会的リソースは有限なので、弱者に優しい分のしわ寄せがどこかに生じます。日本においてそれは、「そこそこ高給取り」への負担として表れています。
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もし世の中を変えたければ、為政者側になるか、あるいは草の根で「弱者に優しい世の中」を変えていく必要があります・・・が、そんな運動は受け入れられることはないでしょう。もちろん為政者側になることだって、簡単ではありません。
ルールを変えるのが難しいのなら、私はそのルールを最大限利用する事を選択します。
それが、Fake Poorです。
貧困は所得で測られる
今の日本において、ある人が貧困かどうかは所得で測られる事が多く、資産で測られることは少ないです。
また自治体によって異なりますが、所得があったとしても退職により、税金や保険料の減免が効く場合があります。
(私は昨年10月末に退職をしており、それまでは所得もあったわけですが、申請により国民保険料が1/5以下になり、国民年金の全額免除も通りました。役所の口ぶりからすれば、来年以降も同じ申請が可能であると思われます)
国のルールに文句を言ってもしかたなく、ルールを最大限利用してFake Poorを実現することは、FIRE生活を送る上での大事な生活の知恵だと思います。
私のメインとしているクラウドファンディングは雑所得ですが、別の雑所得事業と相殺することにより、所得を圧縮しています。
今年は給与所得もなくなりますので、このまま順調なら今年で家計のFake Poorは完成する見込みです。
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FIREを漠然と考え出した頃は、税金がどうなるのかが不安の種の一つでしたが、調べてみれば有利な方法は次々に出てくるものだなーと実感しています。
もしも制度が変わったら
来年で家計のFake Poorが完成しても、それで終わりではありません。
令和6年から株の配当等にかかる税金ルールが変わる予定(*)のように、「偽りの貧困」が炙り出される可能性はあると思っています。
むしろ抜け穴を利用した有利な制度は、いずれどこかで穴を塞がれる運命と考えておくべきでしょう。
*配当所得→総合課税、住民税→申告不要として税負担を軽減することができなくなる制度変更
そうなった場合の、次の手段は法人成りです。
ツイッターで仲良くさせていただいている方からは「どうせヒマなんだから法人作っちゃえ」などと言われていることですし、様々落ち着いてきたら本気で検討を始めたいと思います。