ECF(株式投資型クラウドファンディング)の「ユニコーン」で、2回目の募集が始まる案件があります。
ものづくりのSaaS型生産管理システムということで、私が元・ものづくりの会社にいた縁もあり内容紹介します。
<目次>
「CMA株式会社」募集要項
今回ユニコーンで募集が予告されているのは、「CMA株式会社」です。
・CMA株式会社
募集期間:5/9 18:00~5/15 23:59
募集金額:800万円(上限4,400万円)
募集単位:1株(8万円)~6株
CMA株式会社は2021年2月にもユニコーンで募集を行い、3,014万円の資金を調達しています。
この資金は研究開発費と人員拡充に活用した、とのことです。
(↓前回募集時)
商品の特徴
CMA社の商品は「Othello Connect」。SaaS(Software as a Service)型の生産管理ソフトウェアです。
蛇足かも知れませんがSaaSというのは、簡単に言うと買い切り型ではなくサブスク型のソフトウェアを指します(より正確には、クラウドサーバ上にあるソフトウェアをネット経由で利用するサービス)。
「Othello Connect」は導入が簡単でカスタマイズが可能、さらに多くの外部ツールとAPI連携(ソフトウェアやサービス同士をつなぐこと)することもできます。
多くのユーザがいるFreeeやKintoneとも連携できるのは利点の一つです。
中小企業への利点と、今後の課題
この「Othello Connect」ですが、特に中小企業には利点が多くあります。
中小企業とITの相性は悪く、そのために生産性が向上しないという課題があります。
だったらITをアウトソースすればいいという意見もありますが、ITだけができるスタッフが居たとしてもあまり意味がありません。ITとその中小企業の現場、両方を知っている必要があるからです。
(私自身が何でも屋だった事もありますが、片方だけのエキスパートが活躍できるのは分業が機能している場所に限ってであり、何でもありで状況に即応しなければならない現場では実績を残しにくいものです)
一方でCMA社の課題ですが、一般的にSaaS型の商品はパッケージソフトウェアよりも利益が低く、黒字化が遅くなるという点だと考えます。
下記の経営計画が今後どうなっていくのか、進捗が重要になるでしょう。
株主優待とエンジェル税制
今回のオンラインドクター.com社案件には、株主優待が用意されています。
内容としては投資金額に関わらず、Amazonギフト券1,000円分がプレゼントされるというものです。
また本案件は「エンジェル税制優遇措置B」の対象です。
優遇措置Bは、ベンチャー企業への投資額全額をその年の他の株式譲渡益から控除することが可能です。