クラウドファンディングの事業者では、直接的なリターン以外にギフト券が特典となる場合があります。
4月末、そんなギフト券が大量に到着しました。せっかくなのでギフト券について思うことを書いてみます。
<目次>
その1:AGクラウドファンディング
AGクラウドファンディングから、「お得意様ご優待キャンペーン」としてVプリカ5,000円分を受け取りました。
ライフカード(アイフルグループ)が運営するVプリカを特典にするあたりは、アイフルグループの運営するAGクラウドファンディングらしい選び方です。
VプリカはVisaが使えるところならどこでも使えますが、他の決済方法との兼用ができないので少し注意が必要です。
その2:バンカーズ
バンカーズの「2022年3月募集ファンド 追加キャンペーン」及び「春の投資キャンペーン」で、Amazonギフト10,000円分及び楽天ポイント9,000円分を受け取りました。
個人的には楽天ポイントが好みです。仮にも日本のサービスですし、使える範囲がAmazonに比べ広いので。
(ただ話を聞いたところ、発行側の簡便さは圧倒的にAmazonポイントらしいですね)
その3:ロケットファンド
事業支援型クラウドファンディングの「ロケットファンド」から、投資特典としてAmazonギフト50,000円分を受け取りました(投資額の10%)。
事業投資型クラウドファンディングは、株式投資型クラウドファンディング(ECF)よりも現実性(=リターンの確実性)が高く、かつ社会的意義もある投資として、個人的に注目しています。
ギフト券の有利な点
投資における特典としてのギフト券には、二つの有利な点があります。
一つは、「投資案件が正常に償還される前に、リターンが確定する」という点。
クラウドファンディングは日々の値動きがない代わり、流動性が低く途中解約ができない(ものが多い)ですが、特典については投資さえすればリターンが確定するという特徴があります。
もう一つは、「特典(抽選特典含む)が一時所得になり税制上有利(*)」という点。
一時所得は年間50万円まで控除枠がありますが、よほどのことでなければ1年50万円の特典が来ることはないでしょう。
*特典の内容については雑所得になるか、一時所得になるか諸説あります。これはあくまでも私の考えであり、正しさを保証するものではありません。
投資リターンとしてのギフト券に思うところ
投資のリターンとして、ギフト券を配るということには様々な意見があると思います。
個人的な意見としては肯定派、もっと言えば「事業者の自由なんだから利用者側がどうこう言うべきではない派」です。
クラファン事業者に関わらず、何かの商品を扱う事業者であれば販促のために特典を付けるというのは当然の企業戦略であり、そこに文句を言うのがナンセンスであるのは当然。例外はその商品がポンコツであった場合です。
確かにかつてこの界隈では、キャッシュバック等を行っていた事業者の商品がポンコツだった例は存在しますが、過去にそのような例があったからという理由で、関係のない事業者を批判するのは筋が立ちません。
言ってしまえば、問題を起こした企業と似た名前だからと言って電話で嫌がらせをする輩と何ら変わらないわけです。
ということで投資家は特典を存分に利用すれば良いことで、事業者におかれましてはクレーマーの雑言に耳を貸さず、為すべき企業戦略を継続していただければと思います。
そしてできましたら、その内容が私にとって利があるものになりますように。