CAMPFIRE Ownersから、サービス一時停止の連絡がありました。
公表されている内容と若干の推測、そして代替となり得るサービスについて紹介します。
<目次>
公表されている内容
融資型クラウドファンディングのCAMPFIRE Ownersから、サービス停止の連絡がありました。
以下、公表されている内容となります。
株式会社CAMPFIRE( 本社:東京都渋谷区 / 代表取締役:家入 一真 )は、購入型クラウドファンディング事業への経営資源の集中、および運営体制強化を目的に、グループ会社である株式会社CAMPFIRE SOCIAL CAPITAL(本社:東京都渋谷区 / 代表:加藤義隆 / 以下、「CSC社」)が運営する融資型クラウドファンディング事業「CAMPFIRE Owners」による新規ファンドの取扱いを当面の間停止することを決定しましたので、お知らせいたします。
これにより、投資家登録の新規受付ならびに既存登録投資家による追加入金は停止となりますが、既存ファンドの運用及び分配業務はこれまでと同様に継続いたします。
ユーザーの皆様には、これまでのご利用を心より感謝申し上げるとともに、引き続きCAMPFIREグループをご愛顧賜りますよう、何卒よろしくお願い致します。
(引用:https://campfire.co.jp/press/2022/05/13/owners/)
「当面の間停止」とは書いていますが、さてどうなるか。
CAMPFIRE Ownersでは「新規ファンドの取扱い再開に向けて調整中」と書かれていますが、現在運用中の全案件が償還された時点でサービス停止になる可能性はあると思います。
推測される背景
もしCAMPFIRE Ownersのサービスが単なる調整ではなく停止に向けた動きなら、その理由は書かれている通り「購入型クラウドファンディング事業への経営資源の集中」だと推測されます。
以前にもCAMPFIREグループの株式投資型クラウドファンディング、「CAMPFIRE Angels」が全株式をDホールディングスへ譲渡したというニュースがあり、今回の動きと合致します。
(関連記事)
www.sallowsl.com
購入型・応援型クラウドファンディングである「CAMPFIRE」本体と、融資型・株式投資型クラウドファンディングである「Owners」及び「Angels」は出資者の属性が異なり、大きなシナジーが生まれにくいという背景もあったのかもしれません。
これは完全な推測ですが、シナジーが生まれにくいという数字が明確に出ているのなら、経営資源の集中のために別事業者へサービスを譲渡するという可能性は十分にあると思います。
代替サービス
CAMPFIRE Ownersで募集されているファンドの一部(具体的にはカンボジア農家ファンド)は、もともとネクストシフトファンドという別のサービスで募集されていたものです。
となると次は、CAMPFIRE Ownersのファンドがどこかの事業者に承継される可能性も十分あるでしょう。
承継先として一つ考えられるのは、COOL(クール)という、ZUU社が経営母体となっているサービスです。
COOLは下記のように、CAMPFIRE Ownersと貸付先を同じくする案件を扱っていました。
ただしCOOLはこれまで海外案件を扱った実績はないので、海外案件は別の事業者で募集される可能性もあるでしょう。
(CAMPFIRE Ownersにおけるファンド)
www.sallowsl.com
(COOLにおけるファンド)
www.sallowsl.com
いずれにせよクラウドファンディングの界隈にも、今後は様々な再編が起きてくるものと思われます。
最近ではSBISL→バンカーズの承継が大きなニュースになりました。
(関連記事)
www.sallowsl.com