貸付投資の「Funds(ファンズ)」から、驚きの案件が登場しました。
これまでも様々なファンドを組成してきたFundsですが、今回のは本当に予想外。でも考えてみればなるほどな、と思います。
<目次>
FUNDINNOファンド#1
今回Funds(ファンズ)で募集開始されたのは、「FUNDINNOファンド#1」です。
・FUNDINNOファンド#1
募集開始:(抽選式)~5/31 10:00
(先着式)6/3 19:00~ (いずれも後入金)
予定年利:2%
運用期間:3ヶ月
募集金額:1億円(うち9,000万円を抽選式)
備考:ファンズ・マーケティング社の広告事業に利用(後述)
この後でも説明しますが、「FUNDINNO」は日本最大級のECF(株式投資型クラウドファンディング)事業者。
融資型クラウドファンディング事業者のFundsが、株式投資型クラウドファンディング事業者に関する資金を募集するという、クラウドファンディングの類型を超えた連携案件となります。
FUNDINNO(ファンディーノ)とは?
FUNDINNOは日本初のECF(株式投資型クラウドファンディング)事業者です。
これまで個人投資家にとっては、未上場株式に投資する機会はごく限られていたところ、ECFの登場によって10万円程度から気軽にベンチャー投資ができる土台が整いました。
日本にECFの登場のプラットホームは複数ありますが、その中でもFUNDINNOは最大級。すでに250件以上の案件が成立しており、新しい案件も続々と登場しています。
一方で今後、IPOやM&Aなどの方法で投資家に確定利益をもたらす会社が増えるかどうかが、日本においてECF投資を次のステップに進められるかどうかの重要なポイントになりそうです。
投資・セミナー参加による特典
今回のファンドでは、FUNDINNO×Fundsのファンド公開記念セミナーが開催されます。
また今回の案件は特典付きで、下記①、②の条件を満たすと抽選で10名×3コースの合計30名に、ベンチャー企業の様々な商品がプレゼントされます。
①ファンドに10万円以上投資
②5/24に開催するFUNDINNO×Fundsセミナーへ参加し、所定の応募フォームからエントリー
①、②でそれぞれ一口の抽選権が得られるので、10万円以上投資+セミナー参加で当選確率は倍になります。
ファンドのキモ
今回のFUNDINNOファンドを組成した理由は、Fundsを通じたFUNDINNO(ファンディーノ)のECFの認知度向上でしょう。
融資型と株式投資型のユーザ層は、重なるところもありますが共通しているわけではありません。そのため今回のような案件を組成することで、お互いにシナジー効果が得られるものと考えられます。
また今回のファンドは、上記のように借り手がファンズ・マーケティング社となっており、資金用途も「広告事業に利用します」と書かれています。
ということはおそらく、以前のMoney Canvasファンド等と同様に投資家の出資金は銀行に預けられ、実際の貸付には用いられないという、極めて安全性の高い仕組みと推定されます。
ファンズ・マーケティング社がFUNDINNOに広告料を支払い、今回のファンドを組成して認知向上を図り、投資家はその案件に参加することにより広告料を受け取るというスキームなのでしょう。
(追記:Funds社に確認済み。借入を伴わない上記のマーケティングスキームで間違いないとのこと)
ところでECFの事業者がFundsで案件を組成するということは、もしかしてFundsがいずれECFで未公開株を集めるなんてことがあるのでしょうか。あるならなかなか激アツな展開だと思います。