クラウドファンディングの特徴の一つは、投資対象が多岐に及ぶということ。
それは分かっていたつもりなのですが、こういう対象まで出てくるとはびっくりな「マリタイムバンク」の紹介です。
<目次>
船舶特化型クラウドファンディング
今回紹介するのは、「MatitimeBank(マリタイムバンク)」。
「日本初の船舶特化型クラウドファンディング」という、なんともユニークな事業者です。
マリタイムバンクの運営は「日本マリタイムバンク株式会社」。親会社の「株式会社オーシャントラスト」は、船舶仲介業が主な事業内容です。
軽く調べた限りでは、特にネガティブな情報はありませんでした。
それ以外にもオーシャントラストには、投資家向け船舶オペレーティングリースの案件組成を行う「MIP株式会社」、船主が要らなくなった船を買い取ってスクラップヤードに売却する「Ocean Exim Trading Limited」などがあります。
初回案件は満額終了
すでに満額終了しているマリタイムバンクの初回案件は、リベリア船籍の冷蔵船を対象としたものでした。
*今は会員登録しないと情報が見られないようになっているようです。なのでこの案件情報は、過去記事の再掲です。
・冷蔵船1号ファンド
予定年利:4.84%(抽選式・後入金・バルーン返済)
運用期間:34ヶ月
募集金額:1億円
保全など:下記参照
仕組みを見てみると、船を担保にとった融資型クラウドファンディングです。
面白いのは、不動産担保では評価額にあたるLTV(Loan To Value)の掛け目基準に、船の価値ではなく船のスクラップ代金を設定しているところ。
率直な感想としては、投資対象の分散先としてはかなり興味深いと思っています。
同時に最大のリスクもあると思います。それはこの後で。
個人的に考える、最大のリスク
マリタイムバンクの親会社オーシャントラスト社の業務内容は、海運に関する幅広い内容をカバーしています。
その中で新たなビジネスの展開と資金調達経路の多角化を目指し、マリタイムバンクというクラウドファンディングを立ち上げたのでしょう。
個人的には面白い事業者が参入してきたな、という感想です。
他のクラウドファンディングと比べても際立った特徴を持つ「マリタイムバンク」は、分散投資先としては面白いのですが、個人的に考える最大のリスクは「リスクが読めないこと」です。
ただ私の場合、会社員時代に物流は主要業務の一つでした(もっともメインは空輸ですし、あくまでもShipperとかConsigneeとしての業務であり通関業者ではありませんが)ので、一般人よりはリスクが読める可能性はあります。
今は会員登録しないと案件が見られないようなので、まずは登録して内容を見てみたいと思います。
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