株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO(ファンディーノ)」の話題です。
ベンチャーやスタートアップの株に投資する株式投資型クラウドファンディング(ECF)のゴールは、IPOやM&A。今回、これまでで最大のM&A事例が発生しました。
<目次>
Innovation Farm株式会社でM&A成立!
IoTデバイスの開発、通信、制御を1つのプラットフォームで行う「IoT Farm(アイオーティー ファーム)」の提供と、「IoT Farm」を利用したIoTサービスの開発・提供を行なう東京都板橋区の会社「Innovation Farm株式会社」で、M&Aが成立しました。
第三者割当増資の引受先は東証プライム上場の「あいホールディングス(3076)」。
この増資によりあいHDの持ち株比率は50.1%となり、Innovation FarmはあいHDの子会社となりました。
・第三者割当増資の実施および新任取締役、新任監査役の就任について(Innovation Farm社)
Innovation Farm株式会社でM&A成立!
今回のM&Aでは、FUNDINNOが運営する未上場株式のセカンダリーマーケット「FUNDINNO MARKET」が活用され、円滑な取引が行われたとのことです。
未上場株式はどうしても流動性が低くなってしまうもので、セカンダリーマーケットの存在はこの流動性問題に対する一つの答えとなります。
「FUNDINNO MARKET」は売買手数料こそかかりますが、参加費は無料なので私も参加をしています。
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今回のM&Aにより332名の投資家が投資回収を行い、そのうち175名が投資額4.4倍の回収に至ったとのこと。
FUNDINNOでこれまでに実現した倍率は2倍以下でしたので、最大のM&A事例が実現したことになります。投資家の皆さん、おめでとうございます!
ECFはリターンも大事、そしてもう一つ。
今回のような大型リターンが出てくることは、株式投資型クラウドファンディング(ECF)にとって強力な追い風となります。
リターンがあれば投資家が増え、投資家が増えればより良い案件が集まるという好循環が回ることを期待します。
またECFにおいて重要な観点に、投資だけではなくベンチャー企業のビジネスを学べるという側面があります。
ECFで募集されるのはいずれも、これまでにはない新たなプロダクトやサービスを送りだそうとしている企業。FUNDINNOのようなECFプラットホームに登録すれば、プロダクトやサービスの内容を人よりも詳しく知ることができます。
そのビジネスモデルやアイディアを知ることができれば、自分自身の糧になることもあるでしょう。
未上場株への投資自体はそこまで興味が・・・という場合でも、ベンチャーのビジネスモデルを知るために登録するという使い方も、ECFにはあると考えています