招待制でスタートした融資型クラウドファンディング、「CAPIMA(キャピマ)」の運営会社へのインタビュー記事後編です。
今回はおそらく誰もが疑問に思うだろう、「なぜ招待制なのか」についてから始めます(*現在、招待制は解除されています)
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(前編はこちら)
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<目次>
招待制にしている理由
*現在、CAPIMAの招待制は解除され誰でも投資できるようになっています。
*以下、Qは私(SALLOW)の質問、AはCAPIMA運営会社のアバンダンティアキャピタル社の回答になります。また、回答の中で重要と思われるところは私の判断で太字としています。
Q:ずばりお聞きしますが、招待制にしている理由はなんでしょうか。
A:残念ながら貸付型クラウドファンディングでは近年不祥事が続きました。
その主な理由のひとつが需要に対して案件供給が少なく、その案件を無理に組成しようとするところから発生したと言えます。
そこで我々は案件供給の水準に合わせて投資需要をコントロールしたいとの考えから一先ず招待制と致しました。
今後安定的に案件の提供が可能となるタイミングに合わせて、より多くの方々にご投資頂けるよう柔軟に変更をしたいと考えております。
1号案件について
Q:1号案件は一口50万円、LTV14.4%、親会社保証付きというかなり堅い案件で、正直なところLTVをもう少し上げて募集金額を増やしても良かったように思いますが、このような条件にした理由はなんでしょうか。
A:伊豆Luxury Resortファンドにつきましては、初めて募集する案件でもあり、迅速に対応して確実にクローズ出来るように投資意欲の高い大口投資家に対して限定的に招待しました。
その為一口金額を通常よりも大きくし、かつ募集金額自体は抑えるという方針としました。
また、貸付先の資本政策上、LTVを上げてまで当ファンドからの借入金を必要とはしていませんでした。
運営会社の強みと弱み
Q:同業クラウドファンディング営業者と比べての特徴、強み・弱みをどのように考えていますでしょうか。
A:前述の通り、運営メンバーは業界の最前線で活躍してきたことから、国内外を問わず多様な業態の資金需要者との接点を有しておりますので、今までプロの投資家のみに販売されてきたような案件をご提供できることが強みです。
また、金融のエキスパートが多く在籍していることから、個人投資家向けに手堅くかつ魅力的な案件を開発・提供も出来ると思いますのでご期待いただければと思います。
逆に我々の考えとしては、常に案件供給と投資需要のバランスを考慮しながら運営するスタイルなので、少し案件をお待たせするかもしれません。それが弱みと言えるかもしれません。
今後の募集予定について
Q:今後募集予定の条件(利率・期間)や募集規模、また案件の内容は、どのようなものを検討されていますか。
A:当面は不動産や再生可能エネルギー設備の取得や開発を目的とした案件になるかと思います。
担保価値が十分な資産を裏付けとした貸付金を投資対象とすることで、投資家の皆様が安心できるような内容のファンド案件を取り扱っていきます。
募集規模としては当初は数千万円から数億円程度、年利回りは3〜6%台が中心になるかと思います。
また1号案件は大口投資家に限定して招待しておりましたが、2号案件以降はより多くの投資家の方にご参加頂きたいため、最低投資額は10万円がベースとなると思います。
将来の目標設定
Q:あくまでも今のところで構いませんが、例えば1年後や2年後にどの程度の累計募集額を目標に掲げていますでしょうか。
A:我々のスタンスとして募集金額ありきではなく、案件の適正な需給バランスを維持したいとの考えであるため、現状は数値目標をお答えすることができません。
運営会社からのメッセージ
Q:最後に、興味を持った方へのメッセージをお願いします
A:弊社貸付型クラウドファンディングサービス「CAPIMA」にご興味を頂きまして誠にありがとうございます。
皆様の資産運用のお手伝いが少しでも出来ればと思っております。
安全性が高くかつ利回りも魅力的な案件をできるだけ提供できる様尽力致しますので、何卒よろしくお願いいたします。
また金融リテラシー向上にお役に立てればと Facebook や Instagram でもマーケットやその時々のトピックを取り上げておりますので、是非こちらもご覧いただければと思います(フォローして頂けるととても嬉しいです)
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インタビューを終えて
後半部で最初に聞いた「なぜ招待制なのか?」については、明確な答えが聞けたと思います。
それと関連して驚いたことは、「*年後の目標となる数値を回答できない」という点。多くの事業者が漠然とでも数値目標を描くところ、CAPIMAでは需給バランスを最重視して無茶な案件募集を行わない方針を貫いています。
このような方針をとれるということは、言い換えれば商売が小規模なままでも資金面は問題ないということでもあり、事業者の堅牢性を物語っているとも言えます。
投資家にとってはなかなか案件が出てこないという時期がしばらく続くかもしれませんが、無茶な案件でコケてしまうよりはよほどマシなことは言うまでもないでしょう。
そういったわけで、久々に登場した融資型のCAPIMA(キャピマ)には大いに期待しています。