AIの判断によりポートフォリオが変わるロボットアドバイザー、ROBO PRO(ロボプロ)の話題です。
2023年3月初めにリバランスが行われましたが、なかなかユニークというかピーキーというか・・・な内容になっています。
<目次>
ROBO PROのおさらい
*この項は、ロボプロを良く知らない方向けです。すでに特徴を知っている方は読み飛ばしてください。
ROBO PRO(ロボプロ)最大の特徴は、「AIの判断により、ポートフォリオを大きく変えてくるロボットアドバイザー」ということです。
ロボプロ以外のロボットアドバイザーの多くは金融理論に基づき、「同じリスクで最大のリターンが得られるようなポートフォリオを構築・維持」しています。つまり、基本的にポートフォリオを変えることはありません。
下記の図の水色で塗られた部分が、通常のロボットアドバイザーの機能です。
ポートフォリオ見直しには売買手数料がかかりますが、それはロボプロの手数料の内数です。
ロボプロが行っているポートフォリオ変更を人力で行おうとすると、その手数料はロボプロの手数料(年1.1%)を上回ります。
そしてポートフォリオ変更をした場合のリターンは、しない場合に比べ(これまでのところ)手数料を加味しても明らかに優れています。詳しくは下記の記事にて。
2023年3月のポートフォリオ
2023年3月2日、ROBO PROのポートフォリオが見直しされました。今現在のポートフォリオは以下の通り。
株式:64%(内訳 米国株:2% 先進国株:15% 新興国株:47%)
債券:4%(内訳 米国債券:4%)
コモディティ(金):30%
株式偏重なのは変わっていませんが、問題なのはその中身。
ここしばらく大部分を占めていた米国株が、2023年3月の時点でほぼ大部分を利確して2%まで低下し、代わりに先進国株、新興国株の二つが増えています。
特に新興国株は全体のポートフォリオの半分を占めており、今のところは米国株よりも新興国株の方に値上がり余地があると判断しているのでしょう。
現在の運用実績と、ロボプロの使い方
現在のロボプロの運用実績は以下の通り。元本330万円で含み益が78万円となっています。
ROBO PRO(ロボプロ)はこの後でも紹介するように、2022年においてリターンがリスクを上回るという優秀な成績を残しました。
それはAIの判断が正しかったことの傍証であり、ロボプロで投資をするメリットでもあります。
ですがもしロボットアドバイザーに興味が無くとも、ロボプロの口座を開設・最低金額(10万円)を投資して、AIの判断を確認し自分自身の運用の参考にするという方法があります。
実際の投資でリターンを受け取るもよし、参考にするもよし、様々な使い方ができるのがロボプロだと思っています。
リターンがリスクを上回る優秀な運用
2020年1月~2022年11月におけるリスク・リターンで、ロボットアドバイザーの中でロボプロだけがリターン>リスクという運用結果を残しました。
通常、単独アセットクラスにおいてリターンはリスクを超えないのが常識です。
そのためロボットアドバイザーのように複数のアセットクラスを組み合わせた運用でも、リターンはリスクを超えることはないはずです。
しかしロボプロのようにポートフォリオを動的に変えていく運用であり、かつそのポートフォリオ変更が適切であれば、リターンがリスクを超えることもあり得ます。
それはつまり、ポートフォリオを決定するAIの判断が適切だったという証拠でしょう。